Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

夕べはアホばかり集まる秘密結社集会だった。
何の間の言って、実はただの飲み会であるが。
かなり盛り上がった、
本当はこの話をアップしようと帰ってきたのだが・・・飲み過ぎてしまった。
さてその話とは、地底に続く洞穴である。
参加者の一人は大阪育ちで、真田の抜け穴とかの話がでた。
とにかく私も洞穴とか穴...

>> 続きを読む


夏へ

貝殻さえも凍る海岸で、
打ち上げられた船がカタリと音をたてた。
灰色の砂も錆びた監視台も、
あの熱い午后のあったことを忘れている。
青磁色の海はゆるやかな曲線を描いて水面をよこたえて、
ゆくあてのない流木をもてあそんでいる。
風はゆるやかに頬をさす、
今日は北からのカモメが多い。
私は砂に埋もれた外...

>> 続きを読む


天気雨

日没まえ、
前ぶれもなく空から雨が落ちてきた。
鱗の様にうすく、燥いた滴だ。
それはまるで裁縫箱の中で光スパンコォルに似ている、
私は庭のデッキチェアーで瞼を閉じたまま雨の滴をあびてた。
途切れがちなラジオの声、大型車が通ったせいだろう。
テーブルに置いてあったノートのインクがにじみ、
文字が流れて...

>> 続きを読む


✪ 鬼たちの夜会

房状の六角果をつける不思議な食べ物、
それは鬼たちの好物である。
天然のものと、栽培ものがある。
水分量は高く一カラットあたり一オンス以上で、
銀星糖と同じく発酵させた果実酒のほうが人気は高い。
これを媒星酒と呼んでいる。
もちろん摘み取ったそのまま食することもでき、
夜露が滴る真夜中に味わうことが...

>> 続きを読む


月あかり

夜半過ぎ、
月の煌く気配がして眼を覚ました。
テーブルの上にある白い手袋は、
ちょうど月の反り具合に似ていた。
霜が降りるかもしれない、
ゆっくりと瞼をひらきながら月明りに照らされた庭を見た。
ほろほろと零れる月の光が、
寒さで凍えているようだ。
瑞々しい果実のような月の光、
それがそのまま私の唇に...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.