自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・66
- カテゴリ: 自作小説
- 2015/09/25 11:29:21
「それで、私達に助言とは?」
ルナが訊く。
「この世界には、森羅万象を司る紋章が散らばっている。太陽、月、星、水、命の五つだ。それは物質ではなく、心に刻むもの。紋章にまつわる試練を乗り越えた者だけが宿すことができる。すべてを心に宿した時、大地の精霊ルビスが守護を与えるとされる」
「それを集めろと?...
日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。
「それで、私達に助言とは?」
ルナが訊く。
「この世界には、森羅万象を司る紋章が散らばっている。太陽、月、星、水、命の五つだ。それは物質ではなく、心に刻むもの。紋章にまつわる試練を乗り越えた者だけが宿すことができる。すべてを心に宿した時、大地の精霊ルビスが守護を与えるとされる」
「それを集めろと?...
この世界は、大地の精霊ルビスが創ったものである。しかし、それ以前にこの次元にはもう一つの世界があった。
それが、〈上の世界〉である。
次元とは、同じ時間と空間を意味する。
勇者ロトは、その上の世界から落ちてきた者だという。
アレフガルドは、上の世界から移住してきた人間が住む土地だった。上と...
地下は広く、多くの通路へつながる階段があったが、不思議と迷うことなくロラン達は下へ下へと降りていった。地下6階まで降りると、広大な空間が3人を迎えた。
「広い……」
上を見上げてロランは吐息をもらした。暗いせいで遠くの壁や天井が見えない。まるで闇に浮かんでいるような錯...
【竜王の島】
逆巻く波に囲まれ、切り立つ岩山が折り重なるようにして、その島はあった。かつて人間の絶望を喰らい、悲しみの涙で喉を潤した大魔王が住まい、勇者ロトがそれを討ち果たしたのち、今度は邪悪なる竜がそこをすみかにした。
人々はその島に名を付けなかった。ただ、その時代に君臨した魔王の名を取って...
ランドは風に吹かれながら、船尾で船が水を掻くのを眺めていた。
(どうしよう……言った方がいいかなぁ。でもなぁ……)
水面を見つめるランドの面持ちは硬かった。
(気のせいかもしれないし……)
「ここにいたのか」
...