Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・57

 エレーネの立てた予定通り、ロラン達の船は3日目にルプガナ港へ帰港した。
 迎えたルートンは無事を喜び、ロラン達は彼とともに宝を持ってマーフィーの仮の宿へ向かった。
 財産が丸ごと戻ってきて、マーフィーは飛び跳ねて喜んだ。ロラン達が帰るまで、港にある漁師小屋で寝泊まりしていたので、むさくるしさに拍車...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・56

 ロランは水を蹴って潜っていった。素潜りもロランは得意だった。泳いでいると、少しだけローレシアが懐かしくなる。
 夏になると近海で必ず泳いでいた。ランドやルナと会えない寂しさを、体を動かすことでまぎらわせていたのだ。ふいに甦ったせつなさを、水の冷たさが洗い流していく。
(あれか)
 沈没した船は、白...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・55

 港の船はどれも帆船だが、風のない港湾でも自走していた。船尾に魔法力を注いで動く機関が付いており、螺旋状の推進器を動かして進む。
 帆を畳んでいても、ゆるい速度ながら自由に走れるので、人が漕がなくても小回りが利き、岸壁に接岸できるのが利点だ。
 それらは近年、ルプガナから遠く南東に位置する山岳地帯の...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・54

【沈んだ財宝はいずこ】

 ロラン達も同席していることにマーフィーは少しためらったが、テーブルでエレーネに温かいお茶をもらって落ち着くと、少しずつ話し始めた。
「ペルポイへ向かう途中、急に嵐が来たんです。ここから北の沖でした。船は横波に転覆して沈んでしまい……乗組員は半数...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・53

「エレーネはこの秋に結婚を控えておりましてな。魔物が町に入り込むなど滅多になかったので、本当に今回のことは奇跡でした。皆さんが通りがかってくれなかったら、今頃は……」
「ええ……」
 エレーネもうなずく。あらためて感謝をこめ、頭を下げた。
「本...

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