自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・48
- カテゴリ: 自作小説
- 2015/09/21 10:14:30
次々に襲ってくる魔物を蹴散らして7階まで来ると、吹き抜けは終わった。周囲を胸の高さまでの壁が覆っていて、展望台のようになっていた。眺めは素晴らしく、地平線と空の境目まで見渡せる。人が往来していたころは、観光でここにのぼる旅人も多くいたのかもしれない。
頂上の床のあちこちに鳥の巣がいくつもあり、海...
日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。
次々に襲ってくる魔物を蹴散らして7階まで来ると、吹き抜けは終わった。周囲を胸の高さまでの壁が覆っていて、展望台のようになっていた。眺めは素晴らしく、地平線と空の境目まで見渡せる。人が往来していたころは、観光でここにのぼる旅人も多くいたのかもしれない。
頂上の床のあちこちに鳥の巣がいくつもあり、海...
【風と勇気とマントと】
大砂漠のオアシスから北上したロラン達は、緩やかに弧を描く半島の先までたどり着いていた。西に青く霞むのは、目指すアレフガルド大陸だ。
「これがドラゴンの角か……」
ロランは目の前に立つ高い塔を見上げた。青空に、蔦を所々からませた石組みの美しい...
デモで阻止できた法案はない。
本当に自分達に有利な政治をしてほしいなら、選挙に行け。
前回の総選挙が、この状況を阻止できる唯一のチャンスだったのに、国民はそれを逃した。
次の総選挙でも同じような結果を招くなら、日本国民全員が本当に掛け値なしのバカだってことだ。地方の知事選とかでもそれは同じこと...
遠く離れた所でせっせと洗濯板に泡を立てながら、ルナはロランとランドがはしゃぐ姿を見ていた。
あんなに笑っている二人を見るのは、小さいころ以来だ。お互いにふざけ合って、片方が背中から組み付いて水に押し倒せば、片方が腰に突進して抱きつき、水中に突き落とす。それでまた二人して水面に顔を出し、笑い合って...
砂漠に入ると、一気に気温が上昇した。靴の裏からも熱気が伝わってくる。土や草がないだけで、こうも変わるのかと思った。
ロランとランドは肌に直接鎖かたびらを着こんでいたため、金属が熱気で加熱されて大変なことになり、慌てて服の上に着直さなければならなかった。
しかし、それはそれで鎧が日光にさらされる...