Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・104

「ラジェット、おいで~?」
 いなくなったラジェットを探しながら、シエナは途方に暮れていた。
 ゆうべ、ラジェットの首に縄を結んで逃げられないようにしたのだが、ラジェットは首輪をひどく嫌がって悲しそうにしていた。かわいそうになって、つい外してしまったのだが、これ幸いにと、ラジェットはまた、朝からどこ...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・103

【犬は導く】

「じゃあ、情報を整理してみましょう」
 ルナが言った。モハルの元を辞去し、ロラン達は宿に戻った。夕飯前に、ルナの部屋に集まっての会議である。
「まず怪盗ラゴスが、テパから二つの物を盗んだ。一つは水門の鍵、もう一つは聖なる織機ね」
「どうして水門の鍵を取り戻さなければならないかというと...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・102

 老人は、ドン・モハルと名乗った。顔も似ているが、名前までそっくりだった。だが、血のつながりはないという。
「ドンという称号は、匠のみ名乗れるそうですが……モハルさんも、そうなんですか?」
 爽やかな香りのお茶と乾し果物のもてなしを受けながら、ルナが尋ねた。よう知っとるな...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・101

【聖なる織機ともう一人の匠】 ルナはあからさまな感情を見せない。それが人には冷たく映るかもしれない。だが、ルナが徹底して合理的にふるまうのは、感情に溺れて必要な行動を見失わないようにするためだ。
 立ち止まって悩んでいても、何も解決しない。たとえ間違っていても選択し、行動する重要さを、ルナは身に刻ん...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・100

「さすがにここは、まだ暑いねえ」
 ザハンの船着き場に降り立ち、ランドが日差しを避けて額に手をかざした。
 季節は秋の始まりだが、地図上もっとも南に位置するこの島は、デルコンダルより暑い気候だった。
 島の植物も暑さに適した植生で、ヤシの木が多く育っている。住民の着る服も風通しの良さそうなゆったりし...

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