Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・147

「……さっき、そこから入ってきただろう? ほら、その右手の」
「そうかしら? この戦いで、私達、結構動き回ってたわよ。位置がずれたかも……」
「まさか……」
 ロランは、もと来た方だと思われる出入り口を見た。まあまあ...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・146

【鏡合わせの回廊】

 1階に戻ると、そこからすぐ北側に上り階段を発見した。迷宮の多くは正しい順路が遠回りに造られているものだが、まず目に付いた階段から行くことにする。
 上っている間、ロラン達は無言だった。
 地下1階で出会った男の話が、ずっと頭の中で繰り返されているのだ。
 ハーゴンが破壊神への...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・145

「私のほかに、大勢の人がいました。魔物は雪の上に私達を下ろすと、ハーゴン様の神殿まで歩けと言いました。みんな薄着で、厳しい寒さの中を歩くなんてできないと泣きましたが、魔物は人が苦しむのを見るのが楽しみなのです……」
「……ひどい」
 ランドがぽ...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・144

【命の紋章】

 闇の中は濃い死臭に満ちていた。空気は淀んで冷たく、骨の芯から凍りつきそうな冷気が漂っている。ランドが灯明の魔法を使って、ルナのいかずちの杖の先に広範囲を照らす灯りをともしたが、闇はなお深く、先を見通すことはできない。
 ロンダルキア台地の胎内は、床も壁も整然と整えられていた。広い空...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・143

 ロラン達は半日かけて深い森を抜けた。木々の隙間から見えていた青空は次第に曇り、盆地に広がる枯れた平原を薄暗く見せていた。
 盆地の周囲は峻厳な岩山に囲まれている。ロラン達から北側にひときわ高くそびえる山々が、目指すロンダルキア台地だ。
 3人は表情を厳しくし、無言でさらに西へと急いだ。やがて平原が...

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