自作3月・竜 ちっさな蛇のお話(後編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/03/26 11:29:10
『あにそ? う、歌なのか?! とてもそうとはっ』 『ノイズが出ますようわざとキーをぐちゃんぐちゃんにして再生しております。けけけの魔太郎、妖精うぉっち、アンドロイド007をアレンジしてみました。あ、私も歌いますね。英国紳士は、カートゥーンが大好きなのです』 それからその剣は歌い出したのです...
『あにそ? う、歌なのか?! とてもそうとはっ』 『ノイズが出ますようわざとキーをぐちゃんぐちゃんにして再生しております。けけけの魔太郎、妖精うぉっち、アンドロイド007をアレンジしてみました。あ、私も歌いますね。英国紳士は、カートゥーンが大好きなのです』 それからその剣は歌い出したのです...
大陸の東に、エティアという王国があります。 七つの魔法の武器をもつ騎士たちによって建てられたといわれていて、その版図はとても広いです。 山が七つに谷が七つ。河が七つに平野が七つ。 最近、北の国も征服したので、湖はもっともっといっぱい増えました。 北の国は、湖だらけだから。 エ...
「お師匠さま、スメルニアの使節との会談終わりました。そろそろ帰りますよ」
ふわぁあ。よく寝た。おっはよー、弟子。
「おはようじゃないです。マジメに会談に出てくださいよ!」
ごめんごめん。でも優秀な赤毛ちゃんたちがみーんなやってくれちゃうからね。
ああ、それにしても。
「うううう。ぺぺぇ&h...
今回はアイダさんと、ナゾの人物視点のお話です。
ひと目見ればそれと分かりぬ
その子がそうだと魂が気づく
心をば焦がす恋の炎
その身をば焦がす聖なる炎
灰と成り果てしその身こそ、
肺を潰した死に子の寝床
とこしえの波が両の腕
とわに揺れる水の揺り籠
泣いて沈みし眠りの子
名...
ただちに地下の封印所から、トルの姉君が出されたのはいうまでもない。
生命維持カプセルごと封印されていたエリシア姫を、俺たちはこの潜みの塔へ搬送した。
脳死状態になっているエリシア姫を救うべく、今も治療は続いている。
トルとサクラコさんは姉君のことが心配なので、ジャルデ陛下の客人としてエティ...