Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・164

 ドラゴンは竜王の忠実な配下として知られ、ロラン達の先祖が竜王に勝利して以来、地上に姿を見せることはなかった。緑の鱗の竜はもっとも下位とされ、だからこそハーゴンの召喚にも応じたのだろうか。
 しかしそれでも、竜族の持つ威圧感は場を圧倒した。4体も出現している。ハーゴンがロラン達の到着を見越してここに...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・163

【初めての死】 6階までの道のりは、過酷を極めた。
 稲妻の剣があった階層は、そこから下へ降りる階段があるのみだった。降りた先で、剣のあった場所が2階と判明し、ロランが推測したように、やはり地上付近まで落ちてきたのである。
 山の中腹から地上へ落下したのと同じだったが、それでも死なずに済んだのは、風...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・162

「それを敵に向かって振りかざせば、何か魔法が使えるはずよ。名前の通りなら、きっと稲妻が呼び出せるはず」
「すごいよ、ロラン!」
 ランドがはしゃぐが、ロランは両手で剣を目の前に捧げ持ったまま、無言でいた。
「ロラン?」
 ランドはロランの顔をのぞき込み、はっとした。ロランの口元に浮かんでいたのは、ま...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・161

 落ちる。
 落ちる。
 落ちる――。 今度はロランが二人を両手につないでいたが、冷たく重い空気を切って矢のように落ちながら、これでは風のマントでも空気をはらめず助からないだろう、と考える間があるほどに長い落下だった。
 だが、風のマントは3人を見捨てなかった。先ほどと違い、高度が幸いしたのだろう。...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・160

【稲妻の剣】

 闇は冷たく、濃さを増していた。
 ロンダルキアへの洞窟5階。ロラン達は再びここまで到達していた。邪神の像の力で開いた洞窟の入り口はそのままであったが、そこから魔物の群れが地上へ押し寄せたという話は聞かない。内部は不気味なほど静かだった。
 一度道を知れば、足取りは速かった。一階層ご...

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