Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・209

【ローレシアの王子の手紙】

 このような形で、愛する父上や皆に別れを伝えることを、とても心苦しく思います。
 ローレシア王家第4代目継承者である、ロラン・ロト・ローレシアは、この身分を返上し、ただひとりの旅人として、この国を去る決意です。 今まで僕は、自分がこの城と国を継ぐことを疑いもしませんでし...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・208

「……最近のあなた、見ていてつらくなるわ。何か思いつめているんじゃないか、って」
 海の見えるバルコニーに、私とロランは並んで立っていました。平服のロランは、水平線を眺めたまま答えました。
「……別にあのことを引きずってるわけじゃないよ。みんな...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・207

「ロラン。もう来ないで」
 こう告げるのはつらかったですが、私はロランのためを思って言いました。
「あなたが来てから、場が悪くなっているの。あなたは、国に戻った方がいいわ」
 ある夏の夜のことでした。整地工事は驚くほどの速さで進んでいました。それなのに、私はロランに、もう仕事をするなと言ったのです。...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・206

【ムーンブルクの王女の手記】

 ここまで読んでくださった方が、もしいるとしたら……あなたは私達と共に、長い戦いの旅を乗り越えてきたのでしょう。そのことにまず、お礼を申し上げます。
 私達と心を共にするあなたへ。私、ムーンブルク王家最後の継承者、ルナ・ロト・ムーンブルクが...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・205

 ローレシア城下に降り立つと、すでに衛兵が2人、馬車を仕立ててロラン達を待っていた。城下は出店が出るなどして大騒ぎだ。城へ向かって道を歩かせると、人々が王子をひと目見ようと押し寄せるため、馬車を用意したのだという。
 馬車の窓から、ロラン達は喜びに沸き返る人々を見た。よかった、と改めて思う。苦しかっ...

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