Nicotto Town



岩手文学フリマアンソロジー(掲載決定)

 ここ最近、東京大阪京都岩手などなど、全国各地で「文学フリマ」というイベントが開かれています。プロアマ問わず、一次創作の小説本等等を作者自身が販売するイベントです。(コミケのようなものと思っていただければ…) このたび、岩手文学フリマの運営様が発行するアンソロジー(短編集)に自作品が掲...

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銀の狐金の蛇26 「死神」(後編)

 たしかにそういう夢は見た。ユインの邑(むら)で水の発破が起こった後に。しかしあれは現実のことではない。実際に生前の師が言ったものではないはずである。
「そ、それは、ゆ、夢で見たもので……」
「夢は、自分で見るだけじゃない。他の人にも贈れるものだろ?」
「あ&hellip...

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銀の狐金の蛇26 「死神」(前編)

前回、胸にずさーっと装置の棘が刺さり、死んでしまったソムさん。どうなる……******************
 この浮遊感はなんだろう。
 おそるおそる、下を見る。
 足元に広がっているのは、一面銀色の平面。
 まったいらで、なめらかで、さざなみひとつない。

(これは...

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自作1月/追憶  「走馬灯」 後編

  「おまえのせいだ!」


 家の敷地に入るなり。おれはおじさんにぶんなぐられた。

「ロミナはおまえとの結婚のために銀狐の毛皮をとりにいった! そんでグライクライにやられちまった!」

 銀狐はめずらしい生き物だ。その毛皮はおそろしい価値がある。ロミナはおれにそいつのえりまきを贈ると言...

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自作1月/追憶  「走馬灯」 前編

 人は死ぬ瞬間に変なまぼろしを見るという。 生まれた時から今までのことを一瞬で、すべて思い出すのだそうだ。
 それは一秒にも足らず、一度だけまばたきする間のこと。
 そうしてああすればよかったこうすればよかったと後悔しているうちに、魂がすぽんと抜けて、天へ昇ってしまうらしい。

「見えましたか?」...

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