Nicotto Town




【小説】 初恋 その⑥ 告白


――――放課後
今日は美紀たんに呼び出されて、図書室にいてる。「しずくは、好きな人いないの?」「な、なんで?」「しずく、お父さんが大変で...心の支えになるような彼氏がいたら、いいと思うのよ。」美紀たんは、真剣な顔で言ってきた。本当に私のこと心配してくれてるのがわかった。私のお父さんは1年前に脳血...

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【小説】 初恋 その⑤ タバコ


――――放課後遅く
私はいつものごとく、中山君とわちゃわちゃしてた。そうしたら、中山君が思い出したように、「今日の数学の宿題のプリント、7組、もう終わってたよな。答え写させて。」って、7組の笹野君に言った。「あーーーっ!」私は思わず叫んだ。「私、教室の机にプリント入れっぱなしだ。」「取ってこなくっ...

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【小説】 初恋 その④ 生徒手帳


――――3年5組の教室
「あっ、中山君、生徒手帳落としたよ。」私は中山君の生徒手帳を拾った。何気に裏の身分証明証のところが目に入った。ラッキー、誕生日見ちゃお♡ん?1985年???????「中山君、この身分証明証、誕生日間違ってるよ(クスッ)」「1985年っていっこ年上になってる。」「ん?間違って...

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【小説】 初恋 その③ 島田君の奥さん


――――放課後
「島田の奥さ~ん!元気?」
いつからだっただろう。放課後、たむろしている廊下の端から、私のことをそう呼ぶ中山君がいた。私は中山君のところまで行って、「私は島田君の奥さんじゃありません!」「彼女でもなければ、付き合ってもいません!」って言って怒った。「またまた~、島田の奥さんは怒りん...

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【小説】初恋 その② 24年前の回想


――――24年前の回想
当時の私の名前は、星野しずく。中学3年生。
クラスは発表ーーー
わくわくドキドキしながら、自分の名前を探した。私は3年5組だ。麻美は1組。幸ちゃんは2組。ノンは6組。よしえと美紀たんは7組かぁ。2年生のクラスメートの仲の良かった子とは、別々のクラスになっちゃった。
5組の教...

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