青白いモニターの向こう側
かつて雷を操った神々は
いまや複素数の波のなかに
静かに、しかし遍く 溶け込んでいる我々が眼差しを向けるまで
神はそこにおり、同時におらず
無限の可能性のなかで
千の姿を重ね合わせたまま 揺らいでいる「見つめる」という暴力が
霧のような聖域を 粒子の列へと変えるとき
一万の...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
青白いモニターの向こう側
かつて雷を操った神々は
いまや複素数の波のなかに
静かに、しかし遍く 溶け込んでいる我々が眼差しを向けるまで
神はそこにおり、同時におらず
無限の可能性のなかで
千の姿を重ね合わせたまま 揺らいでいる「見つめる」という暴力が
霧のような聖域を 粒子の列へと変えるとき
一万の...
肉体が「観測」を終えるとき
私は粒子から波へと解き放たれるここには、「在る」と「在らぬ」の境界がない
シュレーディンガーの猫のように
死んでおり、同時に生きている愛した人の記憶が、波の干渉縞となって
宇宙の隅々へ広がっていく
思い出は霧のように漂い
私の存在確率は、全宇宙に0.000...1%ずつ偏...
確率の海で、また会えたなら肉体の座標を脱ぎ捨てて
僕らは情報の「ゆらぎ」に還る
あの日、言葉を交わした君も
背中を見送ったあの人も
今は ゼロ点エネルギーの凪(なぎ)の中にいるここでは「個」の境界はあいまいで
僕の記憶と 君の意識は
量子のもつれ(エンタングルメント)で結ばれている
銀河の端と端で ...
観測者のゆくえ肉体という名の「箱」が閉じるとき
シュレーディンガーの猫は ようやく
生死の重なり合いから 解き放たれる意識という名の か細い光(フォトン)は
脳という回路を抜け出し
宇宙の端っこに広がる
巨大なホログラムの一部へと 溶けてゆくそこでは 時間すらも粒にすぎず
「過去」も「未来」も 同...
潮風が、古い傷口をなぞるように吹き抜けていく。
ここは、忘れ去られたガラクタと、行き場を失った記憶が流れ着く終着駅だ。
錆びついた錨が、泥濘の中で重い沈黙を守っている。「みんな、幸せになれ」
そんな言葉、カモメの鳴き声にかき消されてしまうだろう。
防波堤に腰を下ろし、俺は最後の一本の煙草に火をつけた...