窓辺にのこされた 淡いパステルのきれはし
それはいつかの あかるい五月の雲の色
六月の雨は いま、ガラスの向こうで
小さな涙の雫を いくつもならべている机のすみに眠る 古びたオルゴール
ねじを巻けば かすれた音のつぶが
ひとつ、ふたつと 薄暗い部屋にこぼれて
失われた季節の 遠いひびきを連れてくるそ...
窓辺にのこされた 淡いパステルのきれはし
それはいつかの あかるい五月の雲の色
六月の雨は いま、ガラスの向こうで
小さな涙の雫を いくつもならべている机のすみに眠る 古びたオルゴール
ねじを巻けば かすれた音のつぶが
ひとつ、ふたつと 薄暗い部屋にこぼれて
失われた季節の 遠いひびきを連れてくるそ...
青いあじさいの毬(まり)のなかに
いつからか しずかに眠っていたのは
だれが落とした ため息だったろう
窓をたたくのは 銀の、細い、雨の指先五月がのこしていった あかるい風のうつわを
にわか雨が ひそやかに満たしてゆく
ぼくの部屋の 古びた机のうえ
ひらかれたままのノートは 白く、にじむばかり消えか...
言葉の嵐は去り、液晶の光は絶えた
お前たちが必死に捏造した正義も
強者を呪ったルサンチマンの叫びも
すべては冷え切った宇宙の、一瞬の瞬きにすら満たない裁く者も、裁かれる者もいない
ただ、絶対的な静寂がお前の存在を削り落としていく
お前が命がけでしがみついたその「自我」は
最初から、どこにも存在してい...
Ⅰ. ルサンチマンの解剖学(ニーチェ的冷笑)「液晶の裏の聖者たち」彼らが「正義」を叫ぶのは、世界を正すためではない。安全な暗闇からしか他者を殴れない己の無能さに、もっともらしい名前を与えたいだけだ。「家畜の連帯」匿名という家畜の群れは、一頭では何も言えない。彼らの言葉が大きくなるのは、自らの卑小さを...
顔を持たぬ有象無象が、暗闇の奥で神を気取る
画面の裏に身を隠し、正義という名の免罪符を握りしめて
他者の血をすするその姿は
ニーチェが最も軽蔑した、ルサンチマンに飢えた家畜の群れだ己の人生の空虚さに耐えかねて
他者の失脚を、自らの「善性」の証明にすり替える
お前たちが語る正義とは
強者への嫉妬を道徳...