Orch-OR理論に寄せて
- カテゴリ: 小説/詩
- 2026/07/10 17:07:56
微小な檻のなかの永遠(Orch-OR理論に寄せて)脳の深奥(しんおう)、細胞のちいさな管(くだ)のなかで
光は重なりあい、静かに震えつづけている
それは僕たちが「意識」と呼ぶ、名もない奇跡
熱い湿度に耐えながら、ひとつの宇宙を編む心臓が止まり、世界が闇に包まれるとき
その小さな檻(おり)は静かに解き...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
微小な檻のなかの永遠(Orch-OR理論に寄せて)脳の深奥(しんおう)、細胞のちいさな管(くだ)のなかで
光は重なりあい、静かに震えつづけている
それは僕たちが「意識」と呼ぶ、名もない奇跡
熱い湿度に耐えながら、ひとつの宇宙を編む心臓が止まり、世界が闇に包まれるとき
その小さな檻(おり)は静かに解き...
僕が眼をひらくとき、世界ははじまる
それまでは、光も、かすかな風の歌も
どこにも定まらぬ、ただのあわい夢だった
僕の意識が、この青い空間を編みあげる人がいつか迎えるという、つめたい終焉
それはちいさな錯覚にすぎないのだろう
時間も、距離も、星たちの遠いまたたきも
僕たちの心が、そっと夢みた景色なのだ...
Ⅰ光は ひそやかに顫(ふる)えていた
僕がそれを見るまでは
どこにも居場所をもたぬまま
ただ 雲のように にじんでいた見失われた季節のなかで
風がかすかに 歌をうたう
――おまえがここに居るからこそ
世界はこうして ひらいているのだとⅡ人はいう
いつか肉体(からだ)は朽ち果てて
冷たい土にかえるだろ...
忘れてしまった微風のなかで
ぼくの魂は かすかにふるえている
ひとつの光が 青いガラスの窓をすぎるとき
それは波であり 同時に一粒のきらめきだった誰も見ていない庭のひだまりで
身をひそめる数式は ただひとつの約束
i h-bar ( d / dt ) |psi> = H |psi>魂の数...
物理概念には、どれほど遠く離れても、たとえ生と死に引き裂かれても、一瞬で互いの状態が伝わり合う「量子もつれ(量子絡み合い)」詩編です
ぼくの古いルサックには いまもあおい風と
きみが残してくれた やさしい言葉のきれはし
生と死のふたつの国に ぼくたちは引き裂かれても
この高原のしずかな夜の底で ...