Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

真夏の陽炎 最終

あかるい雲が 青い山脈のうえに湧きあがり
林のなかの径は 木漏れ日の斑(まだら)に濡れてゐる
風はどこかで 小さなオルゴールを鳴らすやうに
乾いたひかりの葉を ひそかに揺らしてゐるのだったあすこの地平に 揺らめく水のまぼろし
それは僕が いつか置き忘れてきた日々のやうに
ひとつの歌が 熱い大気に燃え...

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真夏の陽炎

草のうえには あかるい真昼のしづけさが満ち
だれもゐない径(みち)を 光だけが歩いてゐる
風はどこかで 微睡(まどろ)む梢にわすれられ
青い空のすそを ひそかに揺らしてゐるのだったあすこに見えるのは 揺らめく水のまぼろし
ゆきすぎる季節の うすいリボンのやうに
ひとつの名前が 白く燃えつきては
かす...

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胸の奥の、苦い灰

他人に背を向け、アスファルトに孤影を這わせて歩く。
だが、一歩進むたびに、その灰が風に舞うように胸の内で暴れ、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと熱くする。
だが、俺の足が止まることはない。
この程度の煙たさで、ヤワな生き方は、とうに捨ててきたからだ。
歩き続けることだけが、俺の唯...

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悲しみという名の、溶けない氷

胸の奥に、居座り続けるものがある。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。どんなに安物の酒で流し込もうとしても、
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲し...

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午前六時、最初の一杯と真鍮の鍵

まだ誰も歩いていない朝のストリート。
シワの寄ったシャツの襟を少しだけ正し、
開いたばかりのカフェのカウンターに腰を下ろした。店内に流れるのは、静かなボサノヴァ。
他人の視線を遮るためのサングラスを外し、
木目のテーブルに置く。
その横に、カランと乾いた音を立てて転がった、
どこにも繋がらないかもし...

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