Nicotto Town


黒曜のアジト


よく来ましたね

悪ノ娘ト想イ人Ⅵ

ここは天国庭園(ヘブンリーヤード)。
大理石の噴水や、美しい花々が咲き誇る豪華絢爛な庭園だ。
そんな庭園で、オレたちはティーブレイクを楽しんでいた。

「そうッス!!コローナ様。新人の小説家にユニって人がいて、そいつの小説がすっごく面白いんッスよ!!」
スカルが小説の良さを語っていた。このご時世、文...

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悪ノ娘ト思イ人Ⅴ

オレが帰ってきてすぐ、王宮全体会議が始まった。
「と言うわけで、国民からの税を増やすこととする。異議のある者は申し立てよ。」
コローナは玉座に座ったまま、声高にそう言った。
異議などいくらでもあるだろう。
ただでさえ国民は飢えているのに増税など不可能だ。
しかし、この場に居合わせた者は全員分かってい...

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悪ノ双子ノ思イ人Ⅳ

「待たせて悪かったですね。実は先ほどまで別のお客さんがいらしていたんですよ。」
フォンさんは、人の良い笑みをうかべていた。
「別のお客さん…?」
「ええ。骨董のコレクション。あるでしょう?その中の指輪を譲って欲しいと仰って居ましたね。」
「指輪…ですか。」
「彼は傭兵団の...

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悪ノ双子ト想イ人Ⅲ

ガラガラガラガラ…
二頭立ての馬車は石畳の町並みを走る。
結局、キョウコちゃんもアルコバレーノ邸に帰るらしいので、一緒に馬車に乗って貰うことにした。キョウコちゃんはこの町へ、買い出しに来ていたらしい。
「この町からなら、アルコバレーノ邸は歩いてもすぐだ。一人分の運賃でいい。ウチの奢りだ...

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悪ノ双子ノ想イ人Ⅱ


「はあ…お使い…?」
お使い。たしかに下働きの仕事ではあるが、今回のお使い相手はオレが行くには荷が重い相手だった。
「そうだぁ。本来ならオレやもっと上の大臣格の奴が行くべき客なんだが、相手方が何の重役にも就いていない平の下働きを寄越せと言うのでなぁ。」
行き先はミルフィ...

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