Nicotto Town ニコッとタウン

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雪の夜(よ)のしらべ


ともしびを消した 夜の窓辺に
ふりしきる雪の しろいまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろおまへの頬を つたふなみだは
凍れる夜の くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく二
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風は静かに...

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硝子(がらす)のなみだ


ともしびを消した 夜のまどべに
ただひとつ残る 星のまたたき
それは僕たちが いつか失くした
あまくて せつない 約束のいろおまへの頬を つたふなみだは
月のひかりの くだける破片(かけら)
かなしみはただ うつくしく透き
よごれた世界を あらはしてゆく二
もう呼びあふ こゑも途絶えて
風はあや...

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月光の森のしらべ


だれも知らないみどりの森の
しづかな夜の ひかりのしづく
梢をぬらして あふれるものは
むかし僕たちがわすれた歌だおまへの髪に 月光(つきかげ)がふり
やさしい指が ともしびを消す
そのときかすかに 風のひびきが
ぼくらのまはりで 輪を踊るだらう二
青いあざみの しをれる蔭に
あまたの星の また...

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窓辺の追憶

窓辺にのこされた 淡いパステルのきれはし
それはいつかの あかるい五月の雲の色
六月の雨は いま、ガラスの向こうで
小さな涙の雫を いくつもならべている机のすみに眠る 古びたオルゴール
ねじを巻けば かすれた音のつぶが
ひとつ、ふたつと 薄暗い部屋にこぼれて
失われた季節の 遠いひびきを連れてくるそ...

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雨の指先

青いあじさいの毬(まり)のなかに
いつからか しずかに眠っていたのは
だれが落とした ため息だったろう
窓をたたくのは 銀の、細い、雨の指先五月がのこしていった あかるい風のうつわを
にわか雨が ひそやかに満たしてゆく
ぼくの部屋の 古びた机のうえ
ひらかれたままのノートは 白く、にじむばかり消えか...

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