Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

ない、どこにもない

以前、佐藤愛子著の「小説 佐藤紅緑」について少し触れた。
自宅から紛失してしまった幻の本である。

もう一度読み返したいと思い、ネットで古本を検索したのだが、このタイトルではどこにも見つからない。

自分の家族を描いた「血脈」という長編なら見つかるのだが、私が持っていたあの本はどこにもない。
なんと...

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老兵に教えてもらいたい

この間、町の本屋を久しぶりに訪れた。
町というのは、市街地のことで、都会に住んでいる人には謎の言い回しだが、地方在住の我々には通用する言い方だ。
といっても、郊外のショッピングセンターなどに客を取られて、過疎化しているのだが。

入り口付近にダヴィンチが平積みされていて、表紙に「3月のライオン 決断...

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鹿の王 感想・2(了)

 黒狼に噛まれて病に侵されたヴァンは、病原菌によって魂が黒狼達と同化し、操ることができるようになっていた。
 ユナもまた、病原菌の力で他の人には見えないものが見えるようになっている。
 その神秘的な力は、人体に寄生した病原菌もまた「生き残る」ためにもたらされたものだったのだ。

 この内容を見て、す...

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鹿の王 感想・1(ネタバレ注意

 一人の作家の書いた作品を複数読んでいると、大体作家の書く傾向とテーマが同じことに気づく。私も書くからわかるが、書き手は生涯、同じことしか書けないものだ。それはどんな天才でも同じだ。

 上橋菜穂子はローズマリー・サトクリフの影響をとても強く受けた人で、この作品には特にそれが表れていた。
 サトクリ...

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本を捨てたくなる理由

ブックオフでよく本を買っています。
古本というのは、前の持ち主がしのばれる形跡があったりして、それが嫌だという人もいるけど、想像するのもかえって楽しいものです。

以前買った吉川英治文庫には、前主の使っていたしおりが挟まっていました。
そこにはよれよれの字で、「人生はつらいけど前向きに生きたい」とい...

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