Nicotto Town


プチ創作家の日記


思ったより更新が多いのです。書かないときは書かないのですが。

巣窟『寒露』

寒露


吸い込まれそうな空の下で
奏でましょう、そっと

黄色い服の女の子と
白い服の女の子とで
秋風と舞う落ち葉と一緒に

鮮やかに染まる葉、眺めながら
過ぎ去る秋と踊りましょう





*****
プチスランプ中。

>> 続きを読む


ファンタジー詩

「空が青くてきれいだね」
 と言った貴方はもういない

「この本は楽しかったよ」
 と笑った貴方はもういない

「・・・・・・ちょっと待とうか」
 と真剣に怒った貴方はもういない

冷たすぎる雨が貴方を連れ去って
『貴方』の残骸がそこにいる

町のあちこちにいる貴方の影を振り切って
私は貴方を取り戻...

>> 続きを読む


巣窟『秋分』

秋分


肥ゆる貴方を見上げながら
そろそろ旅支度をしようと思うの
春風の歌を聴いて
雨音とカエルの合唱を聞いて
今、私は旅に出るのです
また会いましょう と手を振るわ
イワシの大群を追いかけながら
またどこかで と手を振るわ
雪童が降りてくるのを眺めながら
秋風に乗って私は旅に出るのです




...

>> 続きを読む


『Lorsqu'il se fane』

到底 私には分かりませぬ
解らぬものは分からぬのです

今までもこれからも私には何も解りませぬ
時代は移ろうものなのです
定義も移ろうものなのです
だからこそ私は歪んだのです

到底 私には解りませぬ
分からぬものは解らぬのです





*****
夢の中で聞いた詩。
どんな夢だったのか覚えていな...

>> 続きを読む


巣窟『白露』

白露


草木に静かに露が落ち
外は白に包まれる
勝手口に暮らしていた燕も
南の地へと旅立った

おはぎを持って縁側へ
月を眺めて彼岸時
のんびり今日も私は暮らす

>> 続きを読む






Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.