その刀はどこで手に入れたのかと聞かれてアステカの酋長は空を指差した神からの神聖な贈り物であるかのように誇らしげに流星が輝いて われらに鉄をもたらしたのだと
文明を纏った人たちは 笑顔でそれを聞いた後
神の形相をして
彼らを滅ぼした
地面から掘り出された鉄が
天空の神とその民を打ち砕いたのだ...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
その刀はどこで手に入れたのかと聞かれてアステカの酋長は空を指差した神からの神聖な贈り物であるかのように誇らしげに流星が輝いて われらに鉄をもたらしたのだと
文明を纏った人たちは 笑顔でそれを聞いた後
神の形相をして
彼らを滅ぼした
地面から掘り出された鉄が
天空の神とその民を打ち砕いたのだ...
赤ちゃんの時からあり余るほど撮った写真
アルバムに貼りきれず
箱に無造作に入れられた膨大な数
時間に撫でられて微かにしなっている
写真は「防腐剤をかけられた死」だと
スーザン・ソンタグは言った
成長するたび脱皮していく子どもたちは
無数の死を抜け殻として残す
浴室の手前に脱ぎ散らかされ...
白くか細い指
表情変えず君は絵を描き続ける
冷たく空気が流れている
描くのはいつも想像の中の海
北風が吹きつけ
刺すような厳しい寒さが白い波になる
自然の猛威に抗うように立つ漁師小屋漆黒の海に波立つ波頭が小屋の下の大地を揺...
東京にも雪が降って人々は 音のない世界の底で眠った
夜が明けると 無言の約束のように朝の光の中で雪かきが始まる
けれどもそこはいつまでも雪がなくならない緩やかな坂を上りきった所にあるガラスの家
盛り上がって固まった雪を
誰も掻こうとするものはない
そこはノックもせず入り別れの挨拶も...
真冬の凍てつく遥か空の彼方に控えめな星は人知れず静かに煌いている
あっ、それって君のことなんだ!
微かな輝きを見せまいとしてもはにかみがちな心の美しさは隠せやしない
そそ、心の美しさは誰にも分かっちゃう!
輝きを包み隠そうとする暗闇まぶしく人の目を眩ます灼熱の日の光揉...
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