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TAKEのつぶやき


TAKEのつぶやき

☆「夢十夜」夏目漱石

明治の文豪夏目漱石といえば「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」が有名すぎて、この作品は話題になることは少ないと思います。多くは「こんな夢を見た」という書き出しで始まるこの作品は、個人的な意見ですが、幻想短編小説集と言っていいものと思っています。夏目漱石のイメージが変わる作品でしょう。ところで、黒澤明監...

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☆エドガー・アラン・ポオ

独特の雰囲気の小説、さらに独特の文章は正直言って少し重い感じがします。
といっても、読み始めるとなかなか止められず、次の一編へ・・・・・。
これは短編ゆえになってしまうことなんでしょうね。初めて出会ったのがそうとう前になりますが、「モルグ街の殺人」が史上初の推理小説ということは知りませんでした。そし...

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☆「そして誰かいなくなった」夏樹静子

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」は有名ですが、これはそのパロディではありません。豪華クルーザーに5人の客が招待され、晩餐の途中で、突然事件が始まります。5人は人には言えない罪を犯していたのですが、それを告発する謎の声が聞こえてくる。この辺りは他の推理小説でもよくあるパターンで、その後は...

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☆「砂の女」(安部公房)

阿部公房は不気味な世界を描くのが得意ですが、実は不気味なだけでなく人間の心理の深い部分に触れていますし、大きなテーマが隠されている気がします。中学校の先生が昆虫採集のため海辺の部落を訪れる。その部落は砂をかき出さなければ埋もれてしまう大変なところであった。先生は部落の人々に騙され砂のかき出しをする労...

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☆「破獄」吉村昭

小生の大好きな作家の一人吉村昭の作品です。
これは日本が戦争をする前後に、一般社会とは全くかけ離れた世界で展開される物語で、主人公の囚人・佐久間清太郎は絶対不可能と考えられた脱獄を奇想天外な方法で4回成功させます。実話に基づいているだけに、読んでいて妙に生々しく、人間の底力を感じさせる元気の出る小説...

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