自作11月/ノート 「技の塔」(後編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2017/11/17 08:53:17
一聞を終えた俺は本日はもう帰るがよいと、技の塔から出された。 三日後の検分まで心の準備をしておけという。検分は一日あれば済むそうだ。あとは摂政としての勉学を会得するのに注力するがよい、法の塔への紹介状を書き送っておくと言われた。 ふららと足取りもおぼつかなげに下宿屋へ向かう道すがら。俺をこの島まで...
一聞を終えた俺は本日はもう帰るがよいと、技の塔から出された。 三日後の検分まで心の準備をしておけという。検分は一日あれば済むそうだ。あとは摂政としての勉学を会得するのに注力するがよい、法の塔への紹介状を書き送っておくと言われた。 ふららと足取りもおぼつかなげに下宿屋へ向かう道すがら。俺をこの島まで...
「金槌?」「これを見るが良い」
ケミストス老は、俺に読めと渡した本の一冊を開いてみせた。本の題名は「遠心分離の技による塩基解析法」。見開きで螺旋模様が描かれている図を指し示し、これは人の体の設計図であるとのたまう。俺達の体内にはこの設計図が組み込まれていて、これの通りに血肉が作られる&helli...
目の前で文字がどんどこ踊る。見事なラインダンスで。
「英雄、創りし、光……是……となり……」
カビ臭い匂い。書見台に広げた本に書かれているのは、四方八方にうねる奇っ怪な文字。 ため息をもらす俺の右手にあるのは、麺...
コーデを決めたはよいもののお話なかなかまとまらずノω;今回は人物紹介的なお話です。
~ツキはとってもアオかった…の巻~ 「ニホンゴってムズカシイ……」
図書室にて広げた本に埋もれる男子ひとり。 まっ白頭を掻きむしり、ノートにせこせこ調べ物を...
暗い洞内は細く、どこまでも一本道だった。 見上げれば、つららのような形の鍾乳石がびっしり垂れ下がっている。 長い長いトンネルはゆるやかに傾斜しており、白い子は一行をさらに地の奥底へと案内していった。 浅い皿のような穴が無数にあいている地べたはどこもかしこも湿っていて、うっすら張っている水はきんきん...