【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑬
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/04/23 17:12:25
そうしているうちに夏休みになり、水原先生に会えなくなった。私は勇気を出して水原先生に暑中見舞いのはがきを出した。『チョコに会いたいです。』て書き添えて。お盆明けに水原先生から返事が来た。『今週の土曜日でよかったら、チョコに会いに行くか?』あと、メールのアドレスが書いてあった。私は早速『行きます。』...
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そうしているうちに夏休みになり、水原先生に会えなくなった。私は勇気を出して水原先生に暑中見舞いのはがきを出した。『チョコに会いたいです。』て書き添えて。お盆明けに水原先生から返事が来た。『今週の土曜日でよかったら、チョコに会いに行くか?』あと、メールのアドレスが書いてあった。私は早速『行きます。』...
次の日、学校に行くなり美鈴が駆け寄ってきた。「昨日見たわよ。水原先生と車でどっか行くとこ。」「美鈴みたいにホテル行ってないよ。」と、ちょっと嫌味な返事をした。「望っていじわるね。」「で?どこ行ったの?」「水原先生の実家。」「えっ?え~~~~~~~~っ!どうして?」美鈴は、すごくびっくりしていた。「...
チョコが保健所に連れていかれた数日後の放課後、水原先生は、私を社会科準備室に呼び出した。「井上、俺、今日、車で来たんだけど、帰り付き合ってくれへんか?」水原先生は、なんか、ご機嫌で私を誘ってきた。そして、水原先生は私を学校に近くのコインパーキングに連れて行った。「水原先生、いち生徒と車でどっか行く...
次の日のお昼休み「望、元気ないわね。どうしたの?」美鈴が心配して聞いてきてくれた。「...うん」私は教室では話にくいので、言葉を濁した。そのことをさっしてくれた美鈴は私を屋上につれだしてくれた。「ここなら、誰にも聞かれないから大丈夫よ。」「ありがとう...」「あのね、チョコが保健所に連れていかれた...
6月の晴れた日楽しい時間は続かないもので、チョコが保健所に連れていかれた。
私はいつものように、十字塔のチョコのところへ行った。そこには、落ち込んでいる水原先生がいた。「どうしたんですか?水原先生。」「チョコがいないんだ。」そこに用務員の先生が通りかかって、「ああ、そこに居た仔犬は、さっき、保健所...