樹ノ乙女~術士ノミタ夢Ⅷ~
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/09/03 18:38:35
ムクロさんは話がつくと、持っていた三叉槍で地面に模様を描く。
「魔法陣…?」
森の中に出ていたクロームちゃんは、あの後すぐビャクランさんに言われて戻ってきた。
ムクロさんの書いた魔法陣をのぞき込み、首を傾げる。
「ええ…かなり適当ですが…こんな物は形だけです...
よく来ましたね
ムクロさんは話がつくと、持っていた三叉槍で地面に模様を描く。
「魔法陣…?」
森の中に出ていたクロームちゃんは、あの後すぐビャクランさんに言われて戻ってきた。
ムクロさんの書いた魔法陣をのぞき込み、首を傾げる。
「ええ…かなり適当ですが…こんな物は形だけです...
ハルちゃんの家から出て数日が経った頃…彼女は現れた
がさがさと草を掻き分けて千年樹の前に座り込む彼女…
漆黒の瞳には光がないように思えた。
彼女は手を組み、俯いて語り出す。
「ハルは…生まれてからずっと…みんなにいじめられて来ました。
数々...
僕の書く設定のボカロが初めての方がほとんどだろうと思うので、ちょっと解説をします。
連(レン)
大財閥鏡音の御曹司で、鈴の双子の弟。
両親は海外に居ることがほとんどなので、今は鈴、それとお手伝いさんと暮らしている。
双子である鈴と、禁断愛の設定。
常識人でしっかり者。
鈴(リン)
連の双子の姉...
彼女が伝えた精一杯の愛の言葉…
僕としたことが…少し動揺してしまいました。
「いいですか…クローム…それはとても真剣な言葉なのですよ?軽々しく口にしてはいけません。」
僕がそう言うと、薄紅にそまった彼女の顔が少し曇ったように感じた。
「軽々し...
学校帰りに寄る本屋さん…
それは毎日の私の日課でした。私の背を優に超える高い本棚の三段目。
ちょうど肩の辺りにある本棚にその本がある。
「イタリア語でささやく愛の言葉」
イタリア語は私にとってとても意味のある言葉でした。
大好きなあの人の母国語…
だから私はイタリア語の...