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Sian

銀の狐 金の蛇 22話 看破 (前編)

「そなたが殺人鬼? 嘘だ。違う!」
 ソムニウスは反射的に叫んだ。 今は魚の血のせいで青黒いが、士長の刀はたしかに、真っ赤に血塗れていた。 しかし士長は今、なんと言っただろうか?
「刀の血糊を見たでしょう、だと?」
 その言葉で夢見の導師は確信した。殺人鬼は、この男ではないと。
「士長どの。そなた、...

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石物語 もう森へは行かない②

Nous n'irons plus au boisⅡもう森へは行かない②
「やあアルテュール、待っていたよ」  その夜ご主人様を訪ねてきたルジャック候爵様は、まるでお酒が入っているかのよう。声は大きいし、身振り手振りもなんだか大仰で、とても陽気な空気をまとっておられました。  ヴェルサイユ...

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自作8月 氷・城「思い出の城」3/3

「というわけでその……」
「ああ、結果は、さっき隣の塔に帰っていったウサギたちから聞いとる」

 大窓並ぶ謁見の間。玉座に足を組んで座っているジャルデ陛下が、俺にひらひら手を振り苦笑する。
 料理大会が終わり、メンジェールの王宮で立太子の式と祝賀会なるものが開かれたあと。...

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自作8月 氷・城「思い出の城」2/3

 重々、警戒はしていたはずだった。  フーシュ殿下とおばちゃんは幾人もの護衛に守られて、大会前日メンジェールに入った。  だが、王太子としての教育を当然のように受けてきた第一王子もまた、自身の腕のみに頼るのは不安だったのだろう。  しかも第一王子派は、剣に食聖の魂がやどっているのはガセネタと...

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自作8月 氷・城「思い出の城」1/3

   エティア王国国王ジャルデ陛下のお妃さまは、蛇である。  蛇のような性格の人ではなくて、尻尾がある蛇女とかでもなくて、完全に蛇である。  長さはだいたい、三分の一パッスス。茹でとうもろこしをニ本並べたくらいだ。  そう、まさにこのまな板の上にのってるこれぐらい。  ...

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