Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・101

【聖なる織機ともう一人の匠】 ルナはあからさまな感情を見せない。それが人には冷たく映るかもしれない。だが、ルナが徹底して合理的にふるまうのは、感情に溺れて必要な行動を見失わないようにするためだ。
 立ち止まって悩んでいても、何も解決しない。たとえ間違っていても選択し、行動する重要さを、ルナは身に刻ん...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・100

「さすがにここは、まだ暑いねえ」
 ザハンの船着き場に降り立ち、ランドが日差しを避けて額に手をかざした。
 季節は秋の始まりだが、地図上もっとも南に位置するこの島は、デルコンダルより暑い気候だった。
 島の植物も暑さに適した植生で、ヤシの木が多く育っている。住民の着る服も風通しの良さそうなゆったりし...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・99

【怪盗のゆくえ】

 絶海の孤島ザハンに、怪盗ラゴスが現れた――。
 どこかで聞いたと思ったら、ロラン達は以前、その名を耳にしていたのだった。
 山奥で古代からの水門を管理するテパの村で、ラゴスは水門の鍵を盗んだ後、姿をくらましているといわれていた。


 情報の出所は、バルドスとの朝食の席だった。...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・98

【タシスンと金の鍵】 波は穏やかで、日差しは暖かかった。風向きも順調で、船倉は捕った魚で満杯だ。まさに順風満帆の航海だった。
 取引先のペルポイ港へ北上しながら、タシスンを乗せたザハンの漁船は、仲間の陽気な声で満ちていた。甲板では、当番ではない者が早くも酒をあおり、カード遊びに興じているが、誰も文句...

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自作ドラゴンクエストⅡ~悪霊の神々・97

 さんざんバルドスの武勇伝につき合わされ、長い晩餐が終わると、夜半を過ぎていた。城に泊まっていけと言うバルドスの好意に甘え、ロラン達は客室に通された。
 いろいろなことがあって疲れているはずなのに、ロランは天蓋付きの寝台に横になっても寝つけなかった。隣のベッドでも、ランドがしきりに寝返りを打っている...

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