Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。

そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。

夢 (3)


その虚無感はすでにマンホールなどではなく、無限に拡大しつつあるブラックホールとなっていた。


おれはえも言われぬ恐怖を感じながら、この家にいることが鳥肌が出るほど我慢ならなくなっていた。とにかく今すぐに出て行かなければならない。
もうここには1秒だっていることはできない。

そう強く思った。

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夢 (2)

気がつくと、おれはそのまま海の上で浮かんだまましばらく寝ていたようだ。
空には夜になったばかりの新鮮な月が浮かんでいて、はるか上空をたくさんの色とりどりの龍が泳ぐように飛んでいた。

少し空腹で、のどがカラカラに渇いてる。
おれは海中に手を伸ばして果実をもいだ。
女性の頭くらいの大きさの、マンゴーの...

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夢 (1)

ウィリアム・テリー、51歳、1973年6月8日生まれ、B型の双子座、白人、ニューヨーク生まれ、妻と7歳の娘と5歳の息子がおり、ニューヨーク州アップステートの高級住宅地、イーストハンプトン在住、コロンビア大学経済学科卒業、髪は金髪で歳の割にはまだフサフサと豊かな毛量で、ビジネスマンらしくサイドは短くト...

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月夜の散歩

たぶんさ、君の心にあるのは恐れなんじゃないかい?
うん、そうかも知れない。私、無意識にね、いろんなこと怖がってるのかも。
うん、でも、それってさ、自分ではどうしようもないことなんだろうね。きっと。
そう、誰かに気楽にやれよなんて言われてもさ、頭ではわかるけど、そんな簡単に切り替えられないよ。
そうだ...

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ルーズリーフをちぎった紙に書かれた小説の一切れ

午後1時。窓の外にはゆっくりした冬の晴れた空が見えていた。
昼のスパゲッティを茹でる。
フライパンでニンニクを炒めて、茶色くなってきたらベーコンとほうれん草を入れる。
茹で上がったスパゲッティをフライパンに入れて具と絡ませてから、皿に盛る。
チェットベイカーのレコードをかけて、本を読みながらスパゲッ...

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