樹ノ乙女~術士ノミタ夢~Ⅳ
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/08/24 17:20:23
side_Kyoko
目を覚ますと、ボクは不格好なかごの中に入れられていた。
かごの隙間から外をうかがうと、四方を煉瓦造りの壁に囲まれている。
人の住み処かな――?そう推測した。
正直言ってボクが入れられているこのかごはかなり隙間が大きく、頑張れば抜け出せるかもしれない。
力を振り絞って羽を動かすと...
よく来ましたね
side_Kyoko
目を覚ますと、ボクは不格好なかごの中に入れられていた。
かごの隙間から外をうかがうと、四方を煉瓦造りの壁に囲まれている。
人の住み処かな――?そう推測した。
正直言ってボクが入れられているこのかごはかなり隙間が大きく、頑張れば抜け出せるかもしれない。
力を振り絞って羽を動かすと...
side_Kyoko
鳥はさえずり
水はせせらぎ
木漏れ日は暖かく森を照らす
そよ風に木の葉を揺らす千年樹…
ボクはこの森が大好き。
だけどボクは知らない。
森の外のことを、
人間達のことを。
ボクは分からない。
人間のことを、
だから分から...
戦争…
革命軍…
断頭台の王女…滅び行く国…
時は戻り…革命前の王宮へ…
side_mukuro
偉大なる女王は死んだ。
彼女には気まぐれで力を貸していたつもりだったのですが、時が流れるのに従って、心から彼...
said_Enma
「それで…スクアーロはどうなったの?スカル。」
僕が言うと、スカルは暗い表情のまま言う。
「結論から言うと、殺してはいない。そこそこの傷を負っているはずだが、トドメは刺さなかった。」
そのとき、ジュリーが慌てて駆けてくる。
「おい。そのスクアーロの話だが、今朝王宮...
悪ノ娘×リボーン企画!!
目前まで迫る革命軍に、コローナは怯えていた。
おかわりの紅茶に手もつけずうつむく彼女に、オレは提案をする。
「ねえねえツナ!!似合う!?」
召使いの制服を着てはしゃぎ回るコローナ。
「こうしてみると、召使いの制服ってとっても動きやすいんだね。」
そう言っ...