キーンコーンカーンコーン♪
「今，何時だか，梨花子ちゃん，わかる?」
「えっと…10時だよ。ってことは1時間目終わったころ?」
「みたいだね」
そう言って寝る空くん。
「ってかさ…。空くん，授業は大丈夫なの?」
「授業放棄してるから」
サラっと言ってどうする。
「でも，梨...

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[え～。お呼び出しを申し上げまっす!留知!早く放送室へ来い!来なかったら…わかってるよな★覚悟しとけよ!　繰り返す!…]
あ～!もううるさいな!!!
と思わず叫びたくなった。
「るっちゃん，また呼出?」
「ま～た音炉のワガママが出てきたわね…」
周りの友達も...

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……はい?今，何とおっしゃいました?
「……なんて言ったの?」
「だーかーらー」
空くんは屈託ない笑顔を浮かべながら言った。
「僕たち，昔，会ってるよ，って言ったの!耳，悪いの?」
いや，悪くありませんから。
「でも…&helli...

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「えっと……」
あまりにもとっさのことで声が出ない。
「…誰?」
やっと出た言葉がこれ。…かなしすぎる。
「僕?僕の名前は……」
男の子はいったん言葉を切る。
「南　空（ﾐﾅﾐ　ｿﾗ）。名乗ったからにはそっちも言って...

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――いつもの日常。いつもの屋上。
でも，変えたのは，キミだった。


「う～!疲れたぁ～!!!」
思わず寝転ぶあたし。
「ちょ……梨花。うるさいわよ」
「あ，サーセン」
そう言って軽く笑うけど，奈々っち笑ってない!!!
「な，奈々っち……?」
...

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