アスパシオンの弟子83 七一零四(前編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/02/05 22:04:34
神聖暦7104「うー……」「ピピさん。どうしたんですか?」
「あ、アイダさん。また割れちゃったんです」
「あらーほんと。見事にまっぷたつですねえ」
天に浮かぶ八番島。
その統一王国時代の設備が整った工房で、銀髪のきれいなメニスが割れた目玉をつまみ上げてころころ笑う。...
神聖暦7104「うー……」「ピピさん。どうしたんですか?」
「あ、アイダさん。また割れちゃったんです」
「あらーほんと。見事にまっぷたつですねえ」
天に浮かぶ八番島。
その統一王国時代の設備が整った工房で、銀髪のきれいなメニスが割れた目玉をつまみ上げてころころ笑う。...
『牙王さんも心配してますよ。まぶた半分下がってますよ?』「いや、寝るわけにはいかないよ」 赤毛の青年の声がする。「カーリンを救うためにひと月以上もの間、国王陛下に仕える騎士団を森の中に足止めしてるんだから。日頃の感謝の気持ちをこめたい」『でも舟漕いでますよ、わが主』「う」(なんだあいつは眠いのか。軟...
ふおー ふぃー ふあー 森の中に、不可思議な調べが響き渡る。 ねぼけまなこのふくろうは、その不思議な音色に起こされた。(なんだなんだ?) いまだ空は青く、暗き夜ではない。まだ眠っていなければならぬ刻であるのに、なんだか外が騒がしい。 一体どこの大鳥が騒音を撒き散らしているのか。 ふおー ふいー ...
この護国将軍との同盟締結を経たのち。俺たちはメキドの王宮にて、アイテリオンとの交渉を開始した。交渉中は大陸同盟の監察官がつきっきりで耳をそばだてていたので、兄弟子さまも俺も必要なこと以外はだんまり。
アイテリオンは即座に反応してきて、一週間後に封印された魔人たちと灰色のアミーケを、大湖マリオティ...
兄弟子様の渾身の魔力解放で扉が開け放たれるなり。部屋の中から凄まじくきつい甘露の匂いが襲いかかってきた。フィリアはこの狭い一室に監禁され、見るも恐ろしいことになっていた。
寝台に縛り付けられていて、ヴィオがその体の上にのっかっている。ヴィオはすっぽんぽんでえび反りになり、恐ろしい悲鳴をあげて...