アスパシオンの弟子77 逃亡(後編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2015/12/26 16:17:51
ポチの線路をひた走った俺は、ようやくのこと地上へ出た。 先行させたアフマルたちとは完全にはぐれてしまったが、たぶん妖精たちを通じて居所がわかるだろう。 ポチの地上駅にたどり着いた俺とトルは、ポチ2号に回収された。エティアに置いてきたポチ2号は、非常事態で覚醒した妖精たちによってメキドに運ばれ、エテ...
ポチの線路をひた走った俺は、ようやくのこと地上へ出た。 先行させたアフマルたちとは完全にはぐれてしまったが、たぶん妖精たちを通じて居所がわかるだろう。 ポチの地上駅にたどり着いた俺とトルは、ポチ2号に回収された。エティアに置いてきたポチ2号は、非常事態で覚醒した妖精たちによってメキドに運ばれ、エテ...
「な……? え?! その宝石って……!!」 小さな王子は、両手にもった二つの真っ赤な宝石をかかげながら呪文のようなものを唱えた。「My magistriMe placere viriumAdiuva me placere!」 それはまごう...
王子が危ない! 焦ったあまりに、力の加減を忘れた。 トルナート王子たちに剣を振りかぶった相手は、銀色の甲冑を着込んでいた。「革命の盟主。パルト将軍の名の下に」 そいつはわざわざそう言い置いて、剣を振り上げた。「姉さま! 姉さまああ!」「姫さま!」 姉姫にすがっ...
エリシア・プログラム。 それはソートくんが仕組んだ、妖精たちへの絶対命令。 エリシア姫の娘である妖精たちが、メキドという王国を維持存続させるためにとるべきとする、緊急時の行動規範であるそうだ。 それは俺が不在となったときにのみ発動するもので、潜みの塔に住んでいる最年長の妖精が司令塔となり、全妖精に...
「ペピちゃん、大丈夫? ふらついてるわよ」 カルエリカ様がよろける俺を支える。 いったいどうしたんだろう。急に幻が見え出して、頭が……目の奥が痛い。 しかし俺はカルエリカ様にすごく気に入られてるみたいだ。俺が一番年少で出来が悪いせいか、何かと目をかけてくれる。 「宮殿内...