アスパシオンの弟子76 革命(前編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2015/12/19 00:39:52
爆音。 鬨の声。 けむる空気。 ダゴ馬が駆ける。兵士が走る。ひらめく、たくさんの青い旗。
怒号。 悲鳴 涙。 ダゴ馬が倒れる。兵士が逃げる。重なっている、たくさんの屍。
「なんだこれは」
護衛長様に導かれ、王都に入るなり感じたのは。
「なんだこれは?」
...
爆音。 鬨の声。 けむる空気。 ダゴ馬が駆ける。兵士が走る。ひらめく、たくさんの青い旗。
怒号。 悲鳴 涙。 ダゴ馬が倒れる。兵士が逃げる。重なっている、たくさんの屍。
「なんだこれは」
護衛長様に導かれ、王都に入るなり感じたのは。
「なんだこれは?」
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「メイテリエ!」 護衛長様が、カッとお顔を怒りで染める。しゃがんでいる鳶色の髪の人は、すっ、と立ち上がり、俺たちの方に振り返った。 「引き上げることはかなわぬぞ、アリストバル。ここは聖域ゆえ、「本人の意思」なくば勝手に連れ出すことはできぬ」 「聖域で勝手なことをしているのはおまえだろう!」 「いや...
「なんだその歌声は。ふざけるな!」 ごめんなさい。護衛長様ごめんなさい。俺はほんとに。おんちで。 ぐずでのろまな魔人です。 善き魔人。 それは、主人に服従する魔人。 そして、魔力が強くて歌が上手な魔人。 目標は遠い。俺は永遠に腰布一枚のままなのか……。 「よし...
「なんだ、このちんけな魔法の気配は!」 護衛長様の怒鳴り声が白亜の聖堂に響きわたる。 「三鐘瞑想してきて、まだこの程度だと? ふざけるな!」 ごめんなさい。護衛長様ごめんなさい。俺は。ほんとに。落ちこぼれで。 ぐずでのろまな魔人です。 「その虹色の魂はガセか? 始めと全然変わってない...
冗談じゃない! 俺は焦った。 アイテリオンに操られ、しもべとして誓いを立てるなんて。 それを恐れるがゆえに何百年も隠れていたのに。あと少しというところで……! 「ウサギの魔人よ、あなたの名前は?」 俺はぺぺといいそうになるおのれに渾身の力をこめて抗った。 「...