Nicotto Town ニコッとタウン

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Sian

青い薔薇の魔法 (1) 

 きらめく湖水が足もとに寄せてくる。   まっ正面から吹いてくるのは、くるくる踊る、生暖かい風。 「上も青。下も青」  目をこらして、岸辺に立つ子はそうつぶやいた。  踊る風の向こうにある、晴れわたった空と、目の前に広がる湖の境目を、じっと見つめながら。  それから、自分が羽...

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2月自作 氷雪 「雪まつり」2/2

      内臓が飛び出るかのような衝撃。ぐしゃりと、体が宮殿の白壁に叩きつけられる。   危なかった。腕時計のボタンをとっさに押さなかったら、全身の骨が砕けているところだ。   ついこの前、ウサギの技師からもらった腕時計は、強固な物理結界を展開する優れもの。もらった...

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2月自作 氷雪 「雪まつり」 1/2

 扉を開けたら、そこは雪国――ではなかった。 「今年は全然、雪が降らなくて」  異常気象とか暖冬だとか。そんな言葉が緑の芝生にたむろする人たちから、ちらほら。宮殿の光熱費が激減してウハウハだが、という声も聞こえてくる。紺のお仕着せを着たあの集団は、王宮の経理部に勤めている文官たちなのだろう。...

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1月自作 駒/リンク 「大陸一の技師」2/2


「うん。それで最後にここを頼ってくれたわけだ。ありがとうな」
 俺は卓につっぷす赤毛男の肩をばしばし叩いた。
 カーリンは、めちゃかわいくて真面目ないい子だ。 あのこわい蛇の王妃様ですら、えらくあの子を気に入っている。「わらわの養女にしたい」って、この前言ってたぐらいである。 でも。たとえカーリン...

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1月自作 駒・リンク 「大陸一の技師」1/2

(今回は、ウサギ技師視点のお話です)

 雪がどっかり降り積もったその日。塔の扉の外に変なものが居るって、ワカタケちゃんが教えにきた。
 ワカタケちゃんていうのは、若竹色のスカートをはいてる赤毛っ子で、この塔の「子宮」でだいたい五十番目ぐらいに生まれた人工妖精だ。
 妖精と言っちゃったけど、実のとこ...

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