黒いピアノと黒い猫 4
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/09/21 19:51:58
父と母と猫のエゼルと一緒だった日々。それは二年前に突然終わった。僕は10歳だった。なんだか、すごく昔に感じる。時々、あの頃の出来事はみんな夢だったんじゃないかと思ってしまう。
夢じゃない証拠は僕と母の幸せそうな写真。でも父が一緒に写っている写真はない。父は写真を撮るのが仕事なのに自分が撮られるのは嫌...
父と母と猫のエゼルと一緒だった日々。それは二年前に突然終わった。僕は10歳だった。なんだか、すごく昔に感じる。時々、あの頃の出来事はみんな夢だったんじゃないかと思ってしまう。
夢じゃない証拠は僕と母の幸せそうな写真。でも父が一緒に写っている写真はない。父は写真を撮るのが仕事なのに自分が撮られるのは嫌...
父が僕をキライになったのは、僕が父の嘘を見抜いたから。
きっとそうだ。
だって、父が嘘を言うようになるまでは僕たちはけっこういい親子だったと思うから。その頃は母も生きていて、猫のエゼルも…。森で会った、あの猫はエゼルに似ていたな。瞳の色はエゼルは緑色だったけれど。どっちもしっとりしたビ...
こんな暗い森を歩くのは初めてだった。
地面に時々見える灰色の木の根に足をとられないよう目をこらしながら歩く。不意に細い灰色の何かが何本も地面から突き出ているのが見えた。…女の人の指に見える。猫は振り向いて「ギャオウ」と鳴いた。
誰かが言っていた。猫は強い魔力を持つと。だから猫を従えてい...
細いナイフのような月の夜。金色の瞳の猫が僕に「あそぼう」と語りかけた。
僕は驚いて足がすくんでしまった。夜に溶けていたその黒猫はゆっくり僕に近づいて、「グァウ」と鳴いた。
あたりは暗い森で僕とその猫以外には動物の気配はなかった。もちろん人間の気配も。
森の奥には三日月の形の湖があって、壊れて朽ちかけ...
ニコタのお友達の影響(?)で、自分も自作小説を書いてみたくなった。おおよそのあらすじは出来たよ。タイトルは「黒いピアノと黒い猫」。
多分、散文みたいな短いお話になると思う。
期待しないで待っててくださいにゃ。
衣装協力はちくちくたん。ありがとうございますにゃ。