大ババ様「―――…以上。これで話を終わる。二時まで暫く解散とする」
午後一時五分。二人が図書室から戻ってから、約三十分も大ババ様の話があった。
長い話が終わるとずっと聞きあきてたのか、ため息をつきながら玲は机の上で伸びる。
玲「あー…大ババ様話長いよー…」
...

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召喚族―――…
それは、『召喚魔法』と言う魔法で呼び出される獣、『召喚獣』と呼ばれるものを操り、戦う種族。
それは、ただ普通の人間に見える、けど数億人中の一人に宿る不思議な力、『魔力』を持つ人がはいるギルドのようなもの。
その中でも身内を一人亡くした、恨みを持った人間だけが選ばれるらし...

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玲「…ねぇ、塑羅」
塑羅「ん？」
白い雲がゆったりと動く空の下で、二人は召喚族の里にある学校の屋上に居た。
玲はフェンス越しの里を見ながら、彼女の方を向かずに話しかける。


玲「運命って…何なのかな」


不意に問われたその言葉。
すぐに返せず少し悩み、聞き返す。
塑羅...

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可憐「今ここで私を…ね」
玲「そうさ。…覚悟は出来た？」
そういうと可憐はニヤリと笑い、玲にこう言った。
可憐「私を殺るべき時期は今じゃないわ」
玲「そんな事言って私が攻撃しないと思ってんの！」
玲は大剣をしっかりと握り可憐に斬りかかる。
と、大剣を振り下ろすと可憐の姿は...

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慧璃「見せてあげましょう、本当の地獄という物を…」

慧璃のその一言で、周りが変わる。
灯りが灯っていたその部屋も、影のようなもので覆われていて少し暗い。
そして―――…


当の本人以外、誰もが皆その場の異様な圧力を感じていた。


塑羅「慧、璃…？」
慧...

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