Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター  騎士の証明~37(2稿※没

【凍りついた過去・2】

 長く息をついて、ロジャーは身体を起こした。脇に落ちていた帽子を頭に乗せると、ベッドに座り直す。
「……どうして今になって……」
 それは、ロジャーがギルドナイトを目指すきっかけであり、恩人のティオとの出会いでもあった...

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モンスターハンター  騎士の証明~36

【凍りついた過去】

 息も絶え絶えの一匹のアイルーがロックラックハンターズギルド本部前にたどり着いたのは、砂漠の大都市が宵闇に沈みかけたころだった。
「……ふぅむ」
 ジンオウガ装備の白いアイルーが携えてきた書状を、腰かけた執務机の上でじっくりと読みながら、ギルドマスタ...

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モンスターハンター  騎士の証明~35

【ブルースの餞別(せんべつ)】

 ボルトの構えたソルバイトバーストの銃口が青白く光り始める。竜撃砲だ。目の前に迫るディアブロスに対して無謀ともいえる行為だった。
 だがボルトは迷わなかった。
「うおおお!」
 ディアブロスの顔が目前に迫った瞬間、ボルトの怒号とともに手にした銃槍が咆哮を上げた。最大...

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モンスターハンター  騎士の証明~34

【砂塵の攻防】

 ディアブロスは漆黒の身体を前のめりにし、さかんにうなってこちらを牽制(けんせい)していた。
 ボルトは腰を落としていつでも駆け出せるようにしながら、じりじりと盾が落ちている方へ進む。その間、決して相手から目をそらさない。その瞬間が隙につながるからだ。
 ディアブロスが苛立たしげに...

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モンスターハンター  騎士の証明~33

【強者の連鎖】

「ずいぶん移動してやがるな……」
 洞窟の外に出たボルトは、動物がするように顔を上向けて臭いをかいだ。風に乗るかすかなツンとした臭いは、先ほどティガレックスにマーキングしたペイントボールのものだ。
 臭いの方角は北と判別できた。ボルトは一瞬空をあおぎ、急...

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