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Sian

アスパシオンの弟子66 運命の子(後編)

 夕方、俺と妖精はレンギ村をあとにして、ポチで少々東進した。 「さて、塔を呼ぶか」  地上への出口がある分岐点で止めて、右の義手につけた腕輪をいじる。  大昔の地下鉄の駅だったらしい遺跡から出て、深い森の中でしばし待っていると。山とみまがう大きな塊が、夕闇の中をずずずずとゆっくりゆっくりやってきた...

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アスパシオンの弟子66 運命の子(前編)

「とうちゃーく!」「機関停止っ」  ふしゅううう、と蒸気の息を吐いて、地下道を走るポチが停止した。  俺と妖精たちはこっそりザンギ市郊外に出て街道を歩き、小さな村に入った。  フードにすっぽり顔を隠した俺は、村の酒場へ直行。目的の人に会うのは、妖精たちだけだ。  樹液酒を頼んで席につき、窓辺から外を...

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アスパシオンの弟子65 妖精(後編)

 ルデルフェリオ。 それまで、その名を耳にしたことは一度もなかった。 黒き衣の、ということはまごうことなく黒の導師。 建国の英雄の子孫なら大歓迎するところだが、と一瞬警戒心がよぎった。 この潜みの塔の存在を知っているのは、エティアの建国英雄たちと一握りのメキド王族のみ。今のメキド王家の後見導師は、「...

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アスパシオンの弟子65 妖精(前編)

師に捧げる歴史書第七巻エティア建国の章―― 『7299年:七英雄、魔導王ラントゥームと悪魔サルトィームを撃破。大陸東部地方解放。
 7300年:七英雄、エティア王国建国。       アイテリオンが悪しき道具で建てられた国と文句だらだら。
 7305年:剣の英雄スイール、スメルニアのタケミカヅ...

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アスパシオンの弟子64 赤猫(後編)

 樹海王国の摂政職を退いて塔に篭ったソートくんは、マッドサイエンティストぶりにさらに磨きをかけていた。  メキド王室の「影のご意見番」をしながら、ふだんは工房に篭り、もっぱら魔道武器を作る日々。  剣だの槍だの杖だのをトテカンやって成形し、ルファの義眼と同じ宝玉を嵌め込んで、超常的な能力を発揮する武...

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