モンスターハンター 騎士の証明~22
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/08/19 10:45:02
【轟竜の墓】 荒涼とした岩と乾いた大地が広がる先に、冠雪を戴く青い峰が連なっている。
酒場での夜が明けてすぐ、ロジャーとボルトはエルドラ公国首都郊外の砂礫地帯を訪れていた。目的は、この近辺に出没するという、ハプルボッカとティガレックス、ディアブロス亜種を退治することである。
明日、ユッカとショウ...
日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。
【轟竜の墓】 荒涼とした岩と乾いた大地が広がる先に、冠雪を戴く青い峰が連なっている。
酒場での夜が明けてすぐ、ロジャーとボルトはエルドラ公国首都郊外の砂礫地帯を訪れていた。目的は、この近辺に出没するという、ハプルボッカとティガレックス、ディアブロス亜種を退治することである。
明日、ユッカとショウ...
【走れ! ランマル】「で、仕事って? 詳しい説明聞こか」
気を取り直したショウコが、やや椅子にふんぞり返って言った。ロジャーが持参した地図を広げようとしたので、慌ててユッカがテーブルの上の料理を脇に寄せた。
「君達には、この地域で出没する大型モンスターの連続狩猟を依頼したい。ハプルボッカ、ベリオ...
【破壊の一閃と迅雷の竜姫】
「それで? あんた、どんだけのモンスターを討伐依頼するつもりなんだ?」
ボルトが尋ねた。ジルは、気を取り直して面を上げた。
「先ほど申し上げたモンスターを、8体。いずれも凶悪極まりないものばかりだが――、お願いできるだろうか?」
「8体ですか。少し多いです...
【公国の若将軍2】
「――くそっ!」
謁見の間から出てしばらく廊下を歩いた後、忌々しげにボルトが自分の手のひらに拳を打ちつけた。
「なんなんだ、あの大臣といい、国王といい! まったくこっちの話を聞きやしねえ。どさくさにまぎれて、こっちの交渉を打ち切りやがった。これじゃ仕事ができねえっての――お...
【公国の若将軍】
しかし、ロジャーが本題に踏みこむことはできなかった。彼が口を開いたその瞬間、出入り口の方から慌ただしい靴音が聞こえてきたからである。
「お待ちを! 今はまだ、陛下は謁見中です!」
「火急の報せだ! そこをどけ!」
張りのある男の声は、侵入を止めようとする兵士を押しのけ、大股で...