モンスターハンター 騎士の証明~12
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/07/05 13:40:19
【機械仕掛けのガンランス】
今度も的確に、ブルースの放った矢がディアブロスの尾の付け根を穿つ。
鋭敏な知覚を刺激されて、またもディアブロスは悲鳴のような声をあげるが、ブルースは奢ることなく、機械のように次の矢を構えた。
じりじりと照りつける陽光に肌を焼かれながらも、鋭いまなざしは微塵も揺らが...
日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。
【機械仕掛けのガンランス】
今度も的確に、ブルースの放った矢がディアブロスの尾の付け根を穿つ。
鋭敏な知覚を刺激されて、またもディアブロスは悲鳴のような声をあげるが、ブルースは奢ることなく、機械のように次の矢を構えた。
じりじりと照りつける陽光に肌を焼かれながらも、鋭いまなざしは微塵も揺らが...
【正義なき狩り・3】
まともに頭部をぶつけあい、2頭のディアブロスは面喰らったようにたたらを踏んだ。しかし、たいしたダメージもないようだ。
発達したエラのある顔面は、岩石よりも固くできている。少し間違ったくらいでめまいを起こすほど、ヤワではない。
ぶるるっ、と2頭はかぶりを振る。それで幾分冷...
【正義なき狩り・2】
(モンスターが大好きだから、か……)
乾いた砂を蹴りながら、ブルースは前を走るトゥルーとランファを見る。
踵まで潜る柔らかい砂に臆することなく、2人は2頭のディアブロスを目指して駆けて行く。それも、長くハンターとして培った体力があってこそだ。
...
【正義なき狩り】
岩と岩がぶつかるような鈍い音が、乾いた大気にこだました。柔らかい砂地に足を踏ん張り、二頭の角竜が激突する。
双方互角のようだ。互いに譲らず、2頭は何度も頭部を打ちつけ、しきりに己の力を誇示している。
「オスのディアブロスが2頭。縄張り争いをしていますね」
砂が作る緩やかな丘...
【もの思う騎士】
「……納得いかねえ」
薄暗い船内で、岩のような顔つきをしたボルトが、ぼそりとつぶやいた。上目づかいに空を睨む眼光は、ドスランポスも尻尾を巻いて逃げだそうかというほどだ。
「……納得いかねえっ」
ドン、とボルトはテーブルを...