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Sian

アスパシオンの弟子53 議事録(後編)

 翌日の閣議の時にも、「それ」は起きました。  ハッと気づけば――閣議が終わっていたのです。 あわててまた議事録を確認すると。  自分の記憶が飛んでいるだけで、議事進行は全く問題なし。  主な議題は、大貴族との会見の日取り調整とエティアへの対応について。  それから、黒の導師お二人の公務に...

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アスパシオンの弟子53 議事録(前編)

「お手伝いさせてくださいませんか?」   白の導師様の澄みきった穏やかな声。  僕は、何も感じませんでした。 嫌な予感も。悪寒も。恐怖も。不安になるような感覚はまったく何も。 白い衣の導師様は、とても清らかな気に満ちていました。 その衣の色と同じ。しみひとつ無い、きれいな気。「あ&hellip...

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アスパシオンの弟子52 侵食(後編)

 陛下は首を傾げました。 「推定成長分を入れて骨格の計測をしてみたけど、微妙に合ってるような合ってないような」  骨格計測。陛下は義眼をうまく使いこなしているようです。 「もふもーふ♪ へへへ」  うう、もふってばかりいないで一緒に考えて下さいよ、お師匠様。 「陛下の目って、熱くなったりしま...

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アスパシオンの弟子52 侵食(前編)

 太陽神殿のだだ広い馬場を、ダゴ馬達が駆けていきます。騎上には、木槍を持った神殿兵士の姿。  二頭の馬が並んだとたん、一方から放たれる槍。サッとかわす騎手。  沸きあがる歓声。鳴り止まぬどよめき――。 「すごい! 槍の音だけでかわした。ふりむいてない」  貴賓席に座る少年王が、感嘆して手を叩いていま...

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口づけ  (後編) (自作6月/さくらんぼ)

 泥水まみれになった私たちは、カンナ・ジルの嫁からびっくり顔で迎えられ、浴室で湯をもらった。  私の子はまるで英雄でも見る目つきでうっとり私を眺めながら、私の背中を流してくれ、小さな手で一所懸命私の髪を洗ってくれた。 他人様の家の浴室なので「自重」せねばならなかったのが大変辛かったが、楽しみは家に帰...

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