Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター 勇気の証明~五章 32

【決着】

「ランマルはん、ウチらこのまま手ぇこまぬいててええんやろか?」
「ギルドの規則では、船員アイルーは狩りに手を出すべからず、と言われているけどニャ……」
 訴えるように見つめるコハルに、ランマルは不敵に笑いかけた。
「そんなの、緊急事態には意味ないニャ。死んだら...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 31

【起死回生】

 巨体に見合わぬ小さな前足で、ジエン・モーランはゆっくりと地面を這い、前へ、前へと進んでいた。小さいといっても、人間には巨木のような前足である。一歩がとにかく大きく、まるで小さな山が移動しているようだ。
「奴の弱点は前足だ! 堅殻(けんかく)が剥がれるまで叩け!」
 教官が怒鳴り、腰...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 30

【砂上の決戦】 時間は、ゆっくりと流れている。
 あれから一日経ったのはわかっている。でも、誰もそのことを口にはしない。皆、疲れた面持ちで砂の上や甲板に座り、マントに顔を埋めて、いずれ来る戦いをひたすら待っていた。 ロックラックの街から数キロ離れた所に、砂止まりと呼ばれる、流砂がない場所がある。
 ...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 29

【かつてない危機】

 細かな砂にけぶる空間は、もはや地平線と空の領域があいまいだ。しかしはっきりと、コハルが示した方向にジエンの影が浮かんでいた。
「奴はこちらを意識している。距離が縮まればすぐに攻撃してくるだろう。いつでも回避できるよう備えておけよ」
 教官が船首に立って言った。
 思わず船尾を...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 28

【ミーラルの理由】 教官がおおげさに言うまでもなかった。船首には可動型の巨槍(きょそう)が装備されている。名を撃龍槍といい、大銅鑼と同じくハンマーでスイッチを叩いて起動させる兵器だ。
 対古龍兵器の花形であり、たとえ巨大なモンスターといえども、この一撃を食らって無事な者はいない。
「今までのは前哨戦...

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