Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター 勇気の証明~五章 02

【酒場での再会】

「おかえり。どうやら、無事に狩れたようだね。お疲れ様」
「はいっ。ただ今戻りました!」
 背に弓を背負ったユッカが、ミランダのいるカウンターまで小走りに寄って来た。その後を、武装したままのグロムとランマル、それにケマリがついて来る。
 ケマリは、もともとミーラルの父のオトモアイル...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 01

【男とは】

ひとり寂しく飲む夜は
せめて雨でも降ればいい
酒の肴がないのなら
雨だれの音を友にしよう

 物悲しいメタルバグパイプの音が流れている。客のほとんど帰った酒場の片隅で奏でているのは、流しの『笛吹き』だ。
 普段は狩猟笛を使うハンターとして生計を立てるが、音楽好きの彼らは、こうして酒場な...

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続・小料理かっぱの夜

 喧騒は、決して蒼雪の集中を途切れさせることはなかった。むしろ、賑やかな人の群れの中にいると、自分が埋没するかのような安心感を覚える。
「揚げだし豆腐お待ちのお客様ぁ~!」
「はいはい、こっちですぅ~!」
 和やかな声は、女将のそらだ。明るい女性客が賑わう座敷に、盆に載せた料理を運んで行く。
 いそ...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章 30

【旅立ち】

『や~いや~い。お前の母ちゃんウラガンキン~!』
『やめてよ~! お母さんはウラガンキンじゃない~!』

泣きながらユッカが訴えても、村の悪ガキ達は、はやし立てるのをやめない。
“お前の母ちゃんウラガンキン”とは、異国では“お前の母ちゃん出べそ&rd...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章 29

【勝利、そして】

痛む足をひきずり、ユッカはジンオウガの骸(むくろ)に近づいた。
つい先刻まで暴威をふるっていた巨躯からは、ぽつぽつと青白い光が宙へ昇っている。
宿主に見切りをつけた雷光虫なのだが、ユッカには、それが雷狼竜の命のかけらに見えた。
死に顔は、穏やかだった。薄くまぶたが開いているが、と...

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