Nicotto Town ニコッとタウン

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Sian

アスパシオンの弟子36 薔薇乙女一座(前編)

 どこ? フィリアはどこにいる?  押し入った建物の中は暗く、目の前にあるのは奥まで続く長い廊下。  両脇にアーチ型の扉が向かい合う壁があり、灯りのついている奥間には幾人もの人影。  奥は広間のようになっているようで、濃い桃色の照明に照らされ、空気が赤く見えます。  その中にかなりたくさんの...

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アスパシオンの弟子35 闇市(後編)

 何が起こったのか、一瞬わかりませんでした。  僕の視界に映ったのは、手のひらの上のコマを高く掲げ上げる老婆の姿。  ずしゃりと彼女の足元に落とされた僕の鼻先に、そのコマがつきつけられました。  しわくちゃの手の中でそれは金色にぐるぐる回転しています。信じられないことに、少しだけ宙に浮いて。...

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アスパシオンの弟子35 闇市(前編)

「待って!」 運搬車の荷を置いて、鉄兜の少女はフィリアを連れて一体どこへ?心配して振り返ると、荷台には同じような鉄兜を被った男たちがたくさん群がって、えっほえっほと物資を下ろしています。  どうやら少女と同じ組織の者たちのようです。  運転士はどこに行ったのかと聞いてみたものの、男たちは邪魔だ...

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アスパシオンの弟子34 緑のトンネル(後編)

――「ふうん、あんたたち、ずいぶん北から来たんだねえ」  しゅかしゅか噴き出す蒸気。回転する巨大な車輪。流れていく緑の視界。  きんきんと金属音を立てながら「運搬車」が緑のトンネルを走っていきます。  先頭の操縦席で胡坐を崩して振り返ってくるのは、円い鉄兜を被った少女――。  「まあ、あんた...

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アスパシオンの弟子34 緑のトンネル(前編)

 そよ、と吹き抜ける風。  頬に当たるほのかな熱。  日が当たっているのだと思ってうっすら眼を開ければ…… 「うわ? これ、木?」  ここは――どこ? あたり一面、緑。緑。緑……!    僕は驚いて跳ね起き、天を仰ぎました。オリハルコ...

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