Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター 勇気の証明~三章-23

【雷狼竜の根城・2】ユッカが初めて訪れてから、早三ヵ月。渓流の秋も進み、紅葉の天蓋からのぞく空は、深い藍色を見せ始めていた。
「もうじき日が暮れる。ここのジンオウガは夕方から活動するみたいだから、そろそろ私達も行動しないとな」
食事を終えたミーラルが、片手剣アイシクルスパイクを腰に装備して言った。...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章-22

【雷狼竜の根城・1】

「お肉っを焼こう~お肉っを焼こう~、こんがり上手にや~けたかなっ」
じゅうじゅうと音を立て、大きな骨付き肉がたき火の上でくるくる回っている。
歌いながら焼いているのは、ユッカだ。香ばしい匂いが渓流の川原一体にたちこめる。
ぐうううう。
傍で見守っていたグロムが、派手に腹の虫を...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章-21

【麦の見える丘にて】

情けない声をあげたグロムと、それをあしらうミーラルを横に、ユッカは改めてミランダを見つめた。
「…ミランダさん、わたし…」
「…まだ出会ったばかりなのに、いきなり重いものを託す勝手は承知している」
瞳を逸らさず、ミランダはユッカの訴え...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章-20

【心、託されて】

でも、向いてなかったんだ。
ミランダは、もう何度目か知れない微苦笑を浮かべた。本当は、泣こうとしているのかもしれない。
「旦那の真似してハンターになったけれど、あたしには戦いのセンスがなかったようだ。あたしより若い子が昇級していく中で、ずっとランク2をうろうろしているんだから。そ...

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モンスターハンター 勇気の証明~三章-19

【ミランダの過去】

ジエン・モーランは、全長百メートルを超える、超大型モンスターだ。
長く前に伸びた牙を持つクジラのような見た目をしていて、季節風が吹く頃に、砂漠の海に現れる。
主食は砂の中の有機物だ。口から大量の砂を吸い込み、噴気孔から吐き出して生きている。
だがその巨体のため、吐き出した砂や巻...

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