Nicotto Town




【小説】 初恋 その⑧ 2学期


――――3年5組
今日から2学期だ。
「おはよう。星野。」中山君が教室で挨拶してきたーーーーーーーはじめてだったから、びっくりした。「おはよう。中山君。」私は思わず、じっと、中山君の顔を見てしまった。「ねえ、熱でもあるの?教室で話しかけてくるなんて、はじめてじゃない?」「別に挨拶くらいしてもいいだ...

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【小説】初恋 その⑦ 夏祭り


――――お祭り
今日は近くの神社で夏祭りが催されていた。私はお母さんに浴衣を着せてもらい、麻美たちとお祭りに行った。夏祭りーーーーテンションあがる♡
中山君たちも夏祭り来ないかな。中山君たちの家から、ちょっと遠いから来ないか。小さな神社のお祭りだし...わざわざ来ないよね。
「よっ、島田の奥さん、...

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【小説】 初恋 その④ 生徒手帳


――――3年5組の教室
「あっ、中山君、生徒手帳落としたよ。」私は中山君の生徒手帳を拾った。何気に裏の身分証明証のところが目に入った。ラッキー、誕生日見ちゃお♡ん?1985年???????「中山君、この身分証明証、誕生日間違ってるよ(クスッ)」「1985年っていっこ年上になってる。」「ん?間違って...

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【小説】 初恋 その③ 島田君の奥さん


――――放課後
「島田の奥さ~ん!元気?」
いつからだっただろう。放課後、たむろしている廊下の端から、私のことをそう呼ぶ中山君がいた。私は中山君のところまで行って、「私は島田君の奥さんじゃありません!」「彼女でもなければ、付き合ってもいません!」って言って怒った。「またまた~、島田の奥さんは怒りん...

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【所説】 初恋 その① 卒業式


3月14日 早咲きの桜が満開だった。今日は娘の千夏の中学校の卒業式だ。
私は、川崎しずく。38歳。私も24年前、この中学校を卒業した。
「ママ~!萌香ちゃんたちと、プリクラ撮ってから帰るから、先に帰ってて。」「はいはい。あんまり遅くならないようにね。」
娘を見送って、帰ろうとしたら、後ろから、誰か...

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