ピュア・ハート~4(end)
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/12/15 16:59:30
指先から手の甲へ沿って舌を這わせる。ひくんときよしが反応したが、引っ込めはしない。 艶やかな表面はチョコレートのような舌触りだったが、溶けたりはしなかった。
「旦那様……」
「きよし……」
きよしはじっと俺を見ていた。そこに、怯...
日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。
指先から手の甲へ沿って舌を這わせる。ひくんときよしが反応したが、引っ込めはしない。 艶やかな表面はチョコレートのような舌触りだったが、溶けたりはしなかった。
「旦那様……」
「きよし……」
きよしはじっと俺を見ていた。そこに、怯...
――しかし、きよしの格好は男の俺からしても目の毒だ。膝上丈のワンピースからのぞく、白くてほっそりした脚は、つきあっていた彼女と別れて早五年のセカンド童貞の俺には、相手が男とわかっていても刺激が強すぎた。「きよし、とりあえず着替えるか。俺の服貸してやるよ。ちょっと大きいかもしれないけど」 俺はタンス...
「……お前、名前は?」 溜息をつきながら、俺は尋ねた。少年は、「え?」と小首を傾げる。黒目がちの瞳が、うるうるとこちらを見上げた。「名前……ありません」「……イリュージョンでないことは、確定だな」「…&...
たとえば、そこに。 たとえば、そこに、思わず舐めてしまいたくなるような白い肌と黒髪の、潤んだ黒い瞳を持つ美少年がいて、しかもそいつは出会った最初から百パーセント体中で俺のことを慕っているとしたら。 人は、人を好きになれるものだろうか。 俺は、目の前に立つ美少年をあぜんとして見つめていた。 十二...
千文字道場2回目です。
今回は千文字制限に加え、ジャンルとテーマを固定する縛りつき。
さっそくお題です。
●クリスマスもののラブコメ。
●千文字以内に必ずオチもつけて収めること。
●ハッピーエンドにすること。(見方によってはハッピーエンドになるのでも良い)
以上です。下は、俺の考えた例文になり...