アスパシオンの弟子22 (中編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/10/15 14:11:06
Ego amo te(2)
広場を横切るバーリアルは、しばし立ち止まり天を仰いだ。聞き耳を立てているような素振りだ。おのれの主人から新たな司令を受けたらしい。 主人……バルバドスは一体どこにいる? このレベルの古代兵器を自在に操るためには至近距離にいなければならない...
Ego amo te(2)
広場を横切るバーリアルは、しばし立ち止まり天を仰いだ。聞き耳を立てているような素振りだ。おのれの主人から新たな司令を受けたらしい。 主人……バルバドスは一体どこにいる? このレベルの古代兵器を自在に操るためには至近距離にいなければならない...
Ego amo te(今回は幕間になります。兄弟子さま視点のお話です)
いてえ……。 左腕がいてえ。むっちゃいてえ。 こんなに痛いのに、翼の先の感覚がない。これ、片翼もげたか? うわあ、ビンゴ。 俺の視界の端に黒い衣の野郎が見える。あれが弟弟子のハヤト? ず...
鳥たちの姿が完全に見えなくなってから、兄弟子さまは再び大きな鳥に変身しました。 しかし今度は、瑠璃色のグライアにはなりませんでした。大陸の西の方に生息する大きな鷲です。この人は、かつてどれだけの生き物になって生きてきたのでしょう。 再びウサギにされた僕は、大鷹の背に器用に負われた荷物のてっぺん...
少女の頬をまっ白い涙が伝い落ちていきます。 鼻を突く甘い香り。花のような。いや、果物のような。 まるで秋にたわわに実るリンゴ? それともブドウ? なんともかぐわしい香りです……。 「ペペ! さわるな!」 兄弟子さまに叫ばれて、僕はハッと我にかえりました。 いつ...
「こら! そこのグライア! 飛ぶのを止めて」 鉄の鳥に乗る少女は、半袖の皮の服から出ているまっ白な腕をブンブン振って必死に叫んできました。頬を薔薇色に染め、ひどく怒っています。 風になびいているのは、鳶色の髪だけではなく。あれは、スカート……でしょうか? 長めの白いス...