Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



Sian

アスパシオンの弟子⑱世捨て人(後編)

「ひと仕事終えたあとの酒はうまいっ」 髭ぼうぼうの人は、空気袋に仕込んだお酒をがぶがぶ飲み。ぷはーと息を吐きました。見れば顔はみるみる真っ赤。 すっかりできあがった人は、とても上機嫌にいろんな話をしてくれました。 お酒の造り方とか。服の編み方とか。 それから、「おおそうだ」と、目を輝かせて。ぽんと手...

>> 続きを読む


アスパシオンの弟子⑱ 世捨て人(前編)

 ぼろぼろの黒衣を着たその人は、僕を連れて鍾乳洞の奥へ奥へと進んでいきました。  寺院の地下に広がる鍾乳洞は、なんと広大なのでしょう。僕が少し前に罰を受けてさまよった草地や滝のある所とは、全く別の方面に向かっているようです。  周囲の様子に目を見張りながら、僕はついていきました。大きな水...

>> 続きを読む


アスパシオンの弟子⑰ 蒼の陰謀  後編

 そのまっ白い巨大な鷹は、最長老様の顔めがけていきなり突っ込んできました。  寺院の長は目をくわっと開き、すかさず防御の結界を唱えたものの。相手のあまりの素早さに、その韻律の声は、途中で途切れてしまいました。  最長老様は床に押し倒されながら、するどいくちばしで目を突かれ。頭をしたたかに打ちつけら...

>> 続きを読む


アスパシオンの弟子⑰ 蒼の陰謀  前編

 僕は寺院の一階の回廊を駆け抜けて。らせんの石階段をびゅんびゅん登りました。あわてて追いかけてくるレストは、はるか後方。追いつかれる心配はなさそうです。  ウサギの脚力のすごいこと。二段抜かしどころか、三段四段、あっというまに飛び越えていけます。  最長老様の居室は、寺院の最上階。薄暗い廊下に執務室...

>> 続きを読む


アスパシオンの弟子⑯ 銀の鳥かご 後編

 その日は、寝苦しい夜になりました。暑気がきつく、病み上がりの僕はぐったり。 「異常気象ですね……」  ヒアキントス様もあまりの暑さに閉口されたのか、白く輝く冷気の球を作り、寝台の枕元に浮かべました。  ひんやりした冷気が、銀の鳥かごの方まで漂ってきます。  ああこれでな...

>> 続きを読む






Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.