~争いの無い世界~*知識人の閉ざされた過去Ⅰ*
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/03/12 02:43:27
星姫「――私の過去については、此処までとなります」
星姫は表情を崩さず、話に区切りをつけた。
それを聞いて塑羅は足を組み直して言う。
塑羅「じゃあ、次は私ね」
静かにそう言った。
それから、何かを考えるような仕草をした後、話を切り出す。
塑羅「玲と星姫のを聞いたら大体察しは付くわね?事の始ま...
小説をダララっと書いていきます。
オリジナル小説最終更新 2014/03/04
「メモりんちょ。」→http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=371257&aid=54962344
星姫「――私の過去については、此処までとなります」
星姫は表情を崩さず、話に区切りをつけた。
それを聞いて塑羅は足を組み直して言う。
塑羅「じゃあ、次は私ね」
静かにそう言った。
それから、何かを考えるような仕草をした後、話を切り出す。
塑羅「玲と星姫のを聞いたら大体察しは付くわね?事の始ま...
※悠香と麗夜の話です。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=371257&aid=54892114
↑ここから参照。
「……」
夕方。
大きな川に架かる橋の上で、海の向こう側に沈む夕日を眺める一つ...
召喚族の里の近くにある小さな丘。
その丘には、大きな一本の木が生えている。
この木は――大木は、よくこの丘に来る玲達でも不思議に思っている。
恐らく、殺風景であったであろう小さな丘に、大ババ様が魔法で植えた――と仮定してみる。
暖かい日差しが差し込む真昼間。
大木の木陰に、うたた寝をしている少女―...
初めて見た、魔物。
なんだか不思議と、怖くはなかった。
心のどこかでは思っていた。
…私達でも倒せると。
藤堂さんのように素早く動いたりとか、魔法を発動させたりとか簡単には出来ないかもしれない。
でも見真似で出来る…そんな気がしていた。
――星姫、私が引きつけるから...
目を固く瞑っていると、ザシュッと言う音が響き渡った。
恐る恐る目を開けると、先ほどの魔物は上下真っ二つに切られ、倒れていた。
そして影になり、消えてしまった。
――…呆気ないなぁ…
剣についた液を払うように、少女はブンと振った。
それから消えた魔物が元居た場所を、じっ...