みしのたくかにと 4
- カテゴリ: 小説/詩
- 2010/04/19 14:23:47
王子さまは「みしのたくかにと」しか食べないと、言い出しました。
大臣も、えらい先生も、うばも、お医者さまも、そして、りょうりばんさえも、そんなものは、見たこともきいたこともありません。
大人たちがこまりはてていると、ひとりの小さい男の子が、「ぼく、それのあるとこ知ってるよ」と、いいだしました。
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王子さまは「みしのたくかにと」しか食べないと、言い出しました。
大臣も、えらい先生も、うばも、お医者さまも、そして、りょうりばんさえも、そんなものは、見たこともきいたこともありません。
大人たちがこまりはてていると、ひとりの小さい男の子が、「ぼく、それのあるとこ知ってるよ」と、いいだしました。
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このお話は、引用です。1972年に刊行された松岡享子さん作『みしのたくかにとをたべた王子さま』という本の中のお話で、1998年に『みしのたくかにと』として再版されました。大社玲子さんの素朴な挿絵の本です。
今から10年くらい前に、新聞に童話の特集があって、この本が紹介されていました。
王子さまと子...
へんなの、と、おうじさまは思いました。それはそうです。はんたいによんでいたのですから。
「いなれしもかおがさあ、いなれしもかかいす、みしのたくかにと」
それからなん日かたったある日のこと、その日は、朝から八人もの先生が、いれかわりたちかわりやってきました。そろそろ、王さまとお妃さまのおかえりに...
そのうちに王子さまは、にわのすみの立てふだに気がつきました。
ふとっちょおばさんがたねをまいたときに立てたあのふだです。
「い・な・れ・し・も・か・お・が・さ・あ」と、王子さまはよみました。
「い・な・れ・し・も・か・か・い・す。み・し・の・た・く・か・に・と」
へんなの、と、王子さまは思いま...
昨日は、王子さまのコスチュームを購入した。
さっそうとタウンにくりだすと、
今までより、ステキを押してくれる割合が増えたみたい。
中には、男の子がススッとよってきて、
ぐるっと回って、帰っていくなんてことも……
あのコスチューム、ちょっと女の子っぽいんだよね。
男の...